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エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

普通のことを続けるのは難しい

2024/10/17

社会人になりたての頃シェアハウスをしていて、東京に友人6人と住んでいた。そのなかの一人と夜ご飯を食べているとき、「普通のことを続けられる人は一握り」という話になった。朝元気に挨拶する、横柄な態度を取らない、分からないことがあったら人に聞くなどは誰でもできる。しかしこれをずっと続けらる人は実は少ない、みたいな話。

前職のヤフーで働いていたとき、当時の社長が「毎日1%成長していけば1年後には37.8倍になる」と言っていた。その日だけ見たら前日と変わらないように見えるけど、積み上げていけば良い意味で雪だるま式に増えていく。同期には明らかに優秀で才能に溢れた人たちがいて、その人たちのような特技はないけど、まぁ毎日挨拶したりちょっとずつ勉強するとかは自分にもできるかな、と思った記憶がある。

あれから10年ちょっと経ったが、いまでも好奇心には素直でいられている。自分の分からないことを腐すのではなく、純粋に学びたいと思える。Web業界はトレンドの移り変わりが激しいとよく言われるが、それは自分にとってはポジティブな要素。新しいことを学ぶのはいつでも楽しい。ただ、年齢的なところでいうと若いときの方が吸収力は一般的に高い。新しい技術をよーいドンで学ぶような状況では、新卒で入ってくるメンバーとパフォーマンス的に同じか劣るようなシーンもある。良くも悪くもメンタルは落ち着いてきていて、当時のようにがむしゃらに汚いコードを書きまくって体で覚える、みたいな時間は減ってきている。

対人スキルは技術に比べて積み上げの性質が強く、これまでの経験を活かしやすい。そうなるとマネージャーなどの職につくと良い気もする。人と話すのは好きだし周りが働きやすい環境をつくるのにも興味はあるが、私の一番好きなサービスをゴリゴリ作る部分からは離れてしまうので寂しい。昨今ではAIの進化が著しく、勉強するのにもプログラミングするのにも知の高速道路感がある。かつて複数人いないと難しかったものが1人でできるようになる。自分の疑問にピンポイントで答えてもらうこともできる。ただし検算は必要で、それで合っているのかどうかを見極められるだけのスキルは自分に必要。技術の幅をあげておくと良いことがあると信じて、気になる知識を勉強している。