Feedback Loop
毎日日記を書いて66日経った
夏に有給をもらってフィリピンに行っており、この日記は帰国した翌日から書き始めた。そこから数えて今日で66日、毎日更新できている。66日は習慣が根付くひとつの基準とされており、スタートするときに66日続けることをいったんの目標としていた。習慣としては生活に馴染んできたような気がする。
日記は朝に書いている。書く時間を確保するために早起きするようになった。起きるとまずパソコンを開いて書くようにしているが、これが頭の起床にとても良い気がする。最初は眠くても、テーマを決めて文字を書いているうちに目が覚めてくる。以前は起きてからもソファでうだうだする時間があったがそれがなくなった。頭のモードをONにするきっかけになっている。
書き方としては上手な文章ではなく、なるべく脳内を垂れ流したいと思っている。頭に浮かんだ文章を次々と書く。この日記はインターネットに公開しているが、そうなると人からどう見られるかがどうしても気になる。マーケティング脳が入ってしまいそうになるたびにOFFにし、それとはまったく関係なく自分の頭を書き出すことにフォーカスする。書いているうちに全然違う話になってしまうこともある。自分のなかでその二つは近いもの、繋がりがあるものとして整理されてるんだな、と気付けたりするのも面白い。
気分としては脳の排泄で、頭のなかでグルグル回っていることを一度言語化するとスッキリするという感覚がある。星野源のエッセイ「いのちの車窓から 2」の中で、いつも頭の中で仮想の人との会話が繰り広げられているという話がある。自分もこれはすごくあって、仕事や生活などで触れたいろんなことに対して常に考えてしまう。エッセイの中で全員がそれをやっているわけではないらしいと書かれていて、みんなやってることだと思ったので驚いた。そういえば小学校くらいの頃、話を自分の脳内で先に展開しすぎて友達と噛み合わないときがたまにあった。頭の中で自動的に考えてしまうことを文字で書いておくとスペースが空くような感覚がある。
日記自体はもともとプライベートで書いていた。インターネット上で人から見える場所で書く意味があるのかはずっと自問しているがよくわからない。本のカテゴリとして、知らない人の世界を知れる日記やエッセイを最近は好んでいる。普段接さない職業とか、海外で暮らす人の話とか。個人が感じたことを読めるのが面白い。そんなわけで自分も日記を書き始めたが、脳内では「それって意味あるの?」と100回くらい反芻している。仕事でマーケティング的な文章を書くときもあり、その時はサービスを知ってもらうためとか、誰の参考になる情報にするとか、明確な目的がある。この日記は個人的なことを書いてるし、別に文章で名を上げたいとも思ってないし、目的と呼ばれるものはあまりない。楽しいから続けている趣味なのでそれで良い。でも日記について人と話すとき、その人に理解してもらえるように意味づけして話す自分がいるのに気づいていつも辟易とする。人からの理解を求めてしまう。
次の目標も立てており、90日続けて書けたら本にしてまとめようかと思っている。調べたらEPUB形式というのでまとめれば良いので自分にもできそうだ。3ヵ月ごとにまとめて本として残す。読み返すことがあるのか分からないが、数年後自分で読んだら面白そうだ。写真が好きな友人が一年に一回その年の写真をセルフアルバムにまとめていると言っていた。そういう毎年の総括する系のイベントは面白そうだなとずっと薄く思っていたが、それを文章でやるのは興味がある。習慣は外部環境の変化などで容易に壊れるものだが、朝に文字を書くのは気に入ってるので続けたいと思っている。