余裕がなくなるということ

2024/09/30

ものづくりはクリエイティブな作業なので、取り組むには余裕が必要。この余裕は分解すると時間的余裕と精神的余裕がある。時間的余裕は日々の忙しさで、たとえば仕事で残業続きだったり毎日がミーティングだらけだったり、土日のどちらも予定が詰まっていたりすると余裕がなくなる。サービス設計や良いユーザー体験を考えることは時間がかかる。ああでもないこうでもないと頭を捻る必要があるので、30分スキマ時間あるからここでこの判断をしよう、という類のものでは本来ない。ずっと考えてて、あるときスッと腹落ちするタイプのものだと思っている。なので時間がたっぷりあることは重要。幸い転職してからは残業ゼロ、ミーティングも週に2-3時間しかないので良い環境で仕事できている。

精神的余裕は気持ちの問題で、何か大きな懸念があると目の前に集中できなくなる。たとえば引っ越しを控えていてライフラインの手続きをやらないとと思ってたり、胃カメラをしたら変性している粘膜が見つかり病理検査の結果を数ヶ月待っていたり。気になること・心配事があると気が逸れてしまって集中できない。友人やパートナーと不穏な雰囲気になるとかもそう。心穏やかに過ごしたい。

森博嗣先生の著書「夢の叶え方を知っていますか?」を読んでから、幸せとは没頭する時間のことだと定義している。何かに没頭するには時間と精神の両方に余裕がないといけない。健康で、自由に使える時間があって、打ち込める何かがある。没頭する条件が揃ってるだけですでにかなり幸せなのかもしれない。

余裕がないときの対処法。ひとりで悩んでいても仕方ないんだよ、というのを自分が腹落ちできるまで深掘りする。何が気になってるのか、何が不安なのか、自分はどうしたいのか。行動できるものはすぐにしてしまえば良いし、検査待ちなど自分ではどうしようもないものは悩んでいても結果は変わらないと理解する。あとは部屋を掃除したりするのも意外と良い。机のまわりやキッチンなど、散らばっているものを整えると雑音が減って余白が出る。最近自転車の空気が減っていたので、近くの商業施設に行って空気を入れた。それだけのことで、自分で問題に対処できるという自信になりリズムが生まれる。前向きに考えると余裕を生み出す工夫をしやすくなる。