動き出しのトリガーを見つける
AI駆動開発という言葉を耳にした。AIエージェントにタスクを依頼するとプログラミングで実装してくれ、成果物を人間にレビュー依頼してくる。今時点では実力としてはジュニアレベルなので至らぬ点も多い。何往復か指示を出してみたりするのだが、上手くいかずそれなら自分でもう書くよ!っとなって人間が稼働しはじめるという話。自分でゼロからやる気を出すのではなく、誰かがトリガーとなって自分が動き出す方がきっかけとして強い性質があるということだ。
やる気のコントロールというのは往々にして上手くいかず、仕組み化するのが良いと習慣の世界では言われている。例えば朝起きたら水を飲む、水を飲んだら運動着に着替える、運動着に着替えたら10分散歩に行くというように、連続した行動にパターンを作る。ソファでくつろぐ、仕事は仕事部屋だけでするなど場所に紐づけるのも有効。人間の気持ちはブレやすいので、外部ルールのようなものを勝手に作って自分はそれに従っている、くらいの感覚でいると何も考えずに動ける。
自分のトリガーが何か考えてみると、紙にタスクを書き出すことでエンジンがかかることが多い。今日やることを書き出し、特に大事なものに印をつける。一通り書き出すと着手していくが、この時大事なものではなく簡単なものから片付けていく。数分で終わるものを3-4つ完了させ、タスクリストに打ち消し線を引いて完了したことが分かるようにする。こうしてるとリズムが生まれ、難しい大掛かりなタスクに挑めるだけの勢いがつく。書き出したものが全部終わらなくても問題ない。それは翌日にやれば良いだけで、その日にちゃんと進捗したことが自分で分かることが重要。最初に書き出すことで脳内をクリアにし、作業に没頭できる状態にする意図もある。これは仕事や個人開発のトリガーだが、こんな風に生活の断片にトリガーを仕込んでおくと体が勝手に動いて良い気がしている。