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エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

マルチタスク

2024/08/25

年々マルチタスクが苦手になってきている。社会人5年目くらいまではドラマや映画をみながらプログラミングできていたが、最近はひとつひとつ取り組まないとあまり捗らない。最近読んだ本によると年齢を重ねるにつれてマルチタスクが苦手になっていくらしい。まさにそんな感じ。

年齢以外でも、目の前のことに集中するのが心地良いことに気づいた、というのがある。元々周りの人が考えていることを想像して慮ってしまう性格で、何かやっているときも周囲の目は何割かの意識で気にしていた。ある時からそれがしんどくなり、「ごちゃごちゃ考えるんじゃなくて自分のやるべきことをやる。自分に言いたいことがあれば言ってくれるだろう」というマインドに寄せていった。自分の人生を生きるうえでは、これは良い切り替えだったと思う。

数年前に心が落ち着かなかったとき、「マインドフルネス瞑想入門」という本を読んで実践した。姿勢を整え、目を瞑って10分くらい何も考えずに過ごすというもの。この何も考えないというのが案外難しく、仕事や将来の不安、過去の失敗など、自然といろんなトピックが浮かんでくる。飛行機や車の音など、外部環境からも集中を邪魔してくる。こうしたノイズを排除するのではなく、「仕事」「過去」「車の音」などとラベリングしたうえで、木の葉にのせて川に流していく(イメージで)。やってみて思ったのは日々暮らしていて「何も考えない」時間ってまったくなかったな、というもの。どこにでも持ち運べるスマホが便利すぎて、ちょっとしたスキマ時間もすべて何かできてしまう。1日3分とか5分でも、何も考えない時間を設けるだけで心の健康に効く気がした。

他人に気を遣いすぎるのは性質で、矯正するのは難しい。「考えすぎ」と言われても考えすぎてしまう。
自分の思ったことをそのまま発言したり、それゆえ周りから自由に物言いされたりする人を見ては憧れてきたが、各々のスタイルだな、と最近は思えるようになってきた。周囲に配慮できるのはそれ自体では良いことで、あとは自分がそこに引っ張られすぎないように気を付ける。「「静かな人」の戦略書」という本がベストセラーになるなど、気を遣いすぎる人の生き方みたいな情報も増えてきてる気がする。自分のやりたいことをやることと、周囲へのケアと。ここらへんのバランスは練習していきたい。