恋愛リアリティーショーがおもしろい
かつてバチェラーの盛り上がりに対して斜に構えていた自分も気づけばその道にハマり、バチェラーはもちろんLOVE TRANSIT、ボーイフレンド、LOVE POWER KINGDOM、今日好き、オフラインラブなど様々な作品を楽しく見るようになった。綺麗な景色、続きが気になる演出、人間関係の移り変わり。どの番組もコアとなる要素は似ているもののどれも面白く、エンターテイメントとしてひとつのジャンルを確立している。
「今日好き」は高校生が2泊3日で恋人を作りに行く番組。Abemaの人気番組で4月から月9の枠に移動する。アーカイブを見ているとどれも100万再生を超えており、注目の回は200万再生に至ることもある。Abemaで自分が一番好きなのはラッパーのオーディション番組「ラップスタア」だが、これは人気の回でも20万再生と一桁違う。ラップスタアの番組の素晴らしさを知っているので納得いかない気持ちもあるが、恋愛リアリティーショーというジャンルの強さが窺える。
個人的には番組そのものに加えて、視聴後に友人とあーだこーだ感想を話すのが面白い(Podcastでよく特集をしている)。Xを見ても感想のコメントは非常に多く、クチコミが重要な現代にとてもマッチした形態になっている。インターネットが流行してデマも増え、何を信じれば良いか難しい時代になってきた。人々が求めるのはリアルで、リアリティーショーはそれに近いものを提供してくれる。逆にフィクションのドラマはあまり観なくなった。よっぽど完成度の高い作品は別として、設定が甘かったりすると作り物感を感じて興味を失ってしまう。ドラマなら地面師たちのような実話に基づくもの、あるいは逆にSFに振った想像力を膨らますものに食指が動く。
今はNetflixのオフラインラブを観ている。スタジオMCが令和ロマンだが、くるまの人間観察力が際立っていてとても面白い。いじったり無理やり角度をつけるのではなく、その人を深く観察することで一人ずつの輪郭を浮かび上がらせている。とても面白いので興味のある方はぜひ観てください。