AI開発はいちいち未来に思いを馳せて忙しい

2025/03/27

AI激動期で変化が激しい。AIを上手く活用すれば誇張なしに10倍以上の速さで作れるということで、最近は作る対象そのものよりも「AIの活かし方」の議論が増えていると感じる。AIとのチャットだけでWebサービスを作ることを「Vibe Coding(バイブコーディング)」というらしい。細かいところは気にせずバイブスで実装する。世界中のコードから学習したAIは、バイブス任せでも自分より良い実装をしばしばしてくれる。

AIについて調べながら実装していると、未来の広がりに気を取られて目の前の仕事から意識が剥がされるというのがよくある。将来はこういうこともできそうだ、こういう世界もありそうだ等と考えるのはとても楽しい。しかし手を止めていては前進しないし、その妄想もどこまで実現するかは分からない。世界の研究や論文を追っていけば妄想の精度も高いかもしれないが、リリースされたサービスだけを見て先まで語っても核心にまでは辿り着けない気もしている。

今自分は「ビジョンを考える人」なのか「実装者」なのか、モードを切り替えて作業する。実装者のときはもくもくと作業する。ビジョンを考えるときはとことんまで広げる。実装を進めることでそのビジョンが本当に合っているか確認することにもなる。この2つはフェーズでは区切れず交互に訪れるもの。手を動かす、手を動かす、頭を働かせる。これくらいのリズムで作れば方向を間違えずに前進できる。