「朝1分、人生を変える小さな習慣」を読んだ

2025/03/26

朝1分、人生を変える小さな習慣」を読んだ。習慣に関する本はとても多い。みんな自分の習慣を変えたい(そして変えられない)のだろう。自分も色んな習慣本を読んでいる。単純なので本に書かれたことを気に入ってすぐ実践するが、3ヵ月くらいすると元の生活に戻ってしまう。でも3ヵ月は持つので、3ヵ月ごとに習慣の本を読めばそれなりに生活を整えられることが分かった。習慣本には共通する内容が多いけど、それはいつも自分に刺さってくる。

この本では人生を前向きにするための30個の朝の習慣が述べられている。印象に残ったものをいくつか書く。まずは「ポジティブシンキングするよりも、物事を軽く受け止める練習をする」というもの。前向きに考えるのは良いことだが、ポジティブシンキングをしなければいけないと思ってしまうと事実を歪めて認識することになる。本当は自分は辛いのにポジティブで覆ってしまう。表面は明るいけど内面では落ち込んでいる。こういうズレが自分を疲れさせてしまう。軽く受け止めるというのは、簡単にいうと「そういうこともあるよね」で終わらすこと。ミスして上司に怒られた。そういうこともある。上司に怒られてムカついた。そういうこともある。誰かにムカついているネガティブな時間はやめよう!人生をハッピーに!とはベクトルが違う。ただ受け流す。物事をありのままに捉えられることが心の平穏を生む。

次に、何かに取り組むことについて。うまくなりたいことは数多くある。それなのにすぐ諦めてしまうのはなぜなのかか?考えてみると、その根底には人よりも早く成果を挙げたいという欲がある。競争社会で育った私たちは無意識に人と自分を比べてしまう。最短で最大の成果を出す「ハック」を探してしまう。物事に取り組むことは時間がかかる。他人と比べず、日々コツコツと自分のペースを保って取り組むのが良い作法。

最後に、自分の中の小さな子供について。大人になっても自分の心の中には小さな子供がいる。何かをやって褒められたら嬉しくてもっとやるし、厳しい評価をされたらやる気をなくして拗ねてしまう。内なる声を聞けるのは自分しかいない。自分がかけて欲しい言葉を考え、それを自分にかけてやる。自分がやったことを過小評価しない、卑下しない。頑張ったところはちゃんと自分で認めてあげる。他人に自慢ばかりしていると品位が下がるが、自分に声をかける分にはいくらしてもしすぎることはない。