コントロールできるもの、できないものを分ける

2025/01/10

使わなくなったものを粗大ゴミに出し、1年以上着ていない服を捨て、衣装ケースまわりを整理整頓したら気持ちが楽になった。高いご飯を食べるようなピンポイントな贅沢よりも接する時間が長いところを微改善するほうが幸福度への貢献は大きい。

さて、仕事でも生活でも自分で制御できるものとできないものがある。自分の習慣や行動パターンは変えられる。人の気持ちや会社の方針は変えられない。この分けを間違えると不幸になる。誰かに自分のことを好きになってもらいたくても、人の心はその人のもの。好きになってもらえるよう努力することはできても、最終的には相手の判断に委ねられる。

仕事で、目標を分解してツリー構造に落とし込むことがある。ツリーの要素にはコントロールできるものとできないものが混在する。「売上をあげよう」と言われても何をしたら良いか分からない。「機能リリースの数を2倍にしよう」これは詳細を詰めればできそうだ。ただ闇雲にリリースしようとするとベクトルが分散するので、上位の目的を言語化して共有しておくことが必要になる。ツリーのどの部分にフォーカスするかが筋の良さになる。

生まれた場所や過去の失敗をなかったことにはできない。そこから意味を見出し自分の経験にすることができる。何かに注目する時、それがコントロールできるかどうかをまずは整理したい。