すべての年代の自分がいる

2025/01/09

30代後半となった自分は普段は社会人として働いているが、実家で甥っ子や姪っ子と遊ぶときは自分も子供に戻る。年を経ていろいろな経験をして大人になっていくと思っていたが、実際は12才の自分も20才の自分も35才の自分もいる。場面ごとに切り替えたり、各年代の自分で話し合って行動を決めたりする、という感覚が近い。大人になっても童心は消えていない。

友人の子供と遊ぶとき、その子の考えてることがある程度分かる。この玩具で遊びたいとか、本当は遊びたいけど恥ずかしくて逆の態度を取ってしまうとか。それは自分が子供好きだからとかではなく、自分のそういう時代をよく覚えているからだと思う。三男の末っ子として生まれ、兄や従兄弟と歳が離れていたのでよく遊んでもらった。よくワガママも言って困らせた。そういう時に言ってもらって嬉しかったこと、言って欲しいと思っていたことを声かける。子供に言っているようで過去の自分が喜ぶ。一種のセラピーになっている。

バイブルとしている「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」ではアーティストデートという習慣が推奨されており、これは毎週2時間自分がやりたいことをやらせてあげようというもの。美術館に行くでも散歩に行くでも良いが、自分の内心に栄養を与えられるようなことを一人でやる。普段しがらみの中で自分をアジャストして生きている。誰しも自分の中にアーティストな一面があるが、それは素直で脆い。それを外の刺激から守り大事にすることが、自分の中の好奇心を湧き立たせることになる。