言いづらいことを言う
2025/04/19
相手がうれしくなるような言葉は言いやすい。本当に関係性が求められるのは言いづらいことを話すとき。相手が悲しむかもしれないけど自分のリクエストを伝えたいときは必ずある。そんな時に「嫌なら嫌と言ってくれるだろうから本心を伝えてみよう」と思える関係性は強い。
そもそもとして、相手のためになるという理由で厳しいフィードバックを伝えることは基本しないようにしている。自分の足りてないところを指摘されるのは多少なりともしんどいこと。尊敬している相手から覚悟を決めて聞くならまだしも、そこらの信頼関係もそれほどない人からフィードバックされても受け入れるのは難しいだろう。「こういう考え方もあるよ」「こんなキャリアの人もいたよ」と自分が見てきたもので材料を増やすことはあっても、その人のスタイルや選んだ道を批判することは絶対にしない。
その上で、本当の心理的安全性とは言いづらいことも言える環境だという話がある。言いづらいことの中には厳しいフィードバックもあるが、これは個人ではなくチームを向いている。「相手を変えるため」ではなく「チームの活動をより良くするため」の発言。これなら良いチーム活動をしたいという前提が揃っていれば意味のある会話ができる。最近読んだ「水中の哲学者たち」のなかで「自分よりも真理を優先する」という言葉が出てきた。自分の意見は大事にしつつ、より良いアイデアが誰かから出たら恐れずそれを取り入れる。対立より対話を大切に、変化に柔軟なスタンスを取っていたい。