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麻雀と仕事は似ている
最近麻雀にハマっている。歳の離れた兄の影響で小学4年生の頃麻雀のルールを覚え、大学時代に友達と打ち、最近はAbemaTVのMリーグを観て、オンラインやリアルで友人と打ったりしている。麻雀は仕事と似ているという説もあり、日常へのフィードバックが多い趣味だと思う。
麻雀は4人(ないし3人)で卓を囲む。1局で和了(あが)れるのは4人のうち1人だけ。他のプレイヤーの出方や雰囲気を見て自分の行動を調整する必要がある。技術と運が半々で大事である。サッカーやバスケなどのスポーツはプロが素人に負けることはないが、麻雀では1回きりの勝負なら素人が勝つこともある。ただ100戦したらプロが勝つ。そういう戦いである。調子が良いときは誰でも勝てるが、調子が悪いときに如何に工夫してダメージを最低限にしたり和了への抜け道を探すか。そこに技がある。
最善を尽くしても運が悪ければボロ負けするときもある。その時は気持ちを切り替える。自分の考え抜いた一打を信じる。プロそれぞれに打ち方の特徴があり、Mリーグを観ていてもあのプロならこう打つがこのプロはこう打ちます、みたいな人による違いがよく解説される。どれが正解というわけではなく各々のスタイルを貫いた上で一番を決めるスタイルウォーズ。ただし自分のスタイルを曲げて負けると後悔が残る。あるスタイルが得をすることもあれば損をすることもある。自分のスタイルでブレずに戦うプロの姿には感動をもらえる。
大学時代にはこういった麻雀の性質をまったく理解しておらず、ただ自分の手だけに集中してよく負けていた。Mリーグ(とその前身のRTDリーグ)を観てから麻雀の面白さに気づき、友達に声をかけてまた打つようになった。プロの手をプロが解説する、一打一打に込められた想いや考えを言語化してくれる。チーム対抗なのでスポーツ的な盛り上がりもありつつ、麻雀への理解も深められる素晴らしいコンテンツだと思う。声をかけた友達とは正月やお盆、ゴールデンウィークなど年数回集まって麻雀するのが恒例となり、その日は朝から夜まで麻雀をしながら喋る楽しみな一日となっている。
サイバーエージェントの藤田社長は麻雀と経営が近しいと言っている。ハライチの岩井さんは麻雀を運と実力の入り混じった最高のゲームと呼ぶ。適当に打っても楽しいが、私はルールの理解や読みの深さ、そして自分の読みをどこまで信じられるかが面白いポイントに感じている。最近は牌効率という、この場面ではどの牌を切るべきかを考えるテキストなども買ってしまった。麻雀の面白さにズブズブとハマっている。