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エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

時間をどう使うかが誠意の表れ

2024/11/24

読書中に話しかけられる。このとき本を閉じて話を聞くこともできるし、曖昧に返事をして読書を続けることもできる。話の内容や関係性によっても変動するが、何を大切にするかとは時間の使い方だというのは覚えておきたい。

最近友人の勧めで「愛を伝える5つの方法」を読んだ。著者はベテランの結婚カウンセラーで、いろんな夫婦やカップルを見てわかった人間関係の秘訣を書いている。愛とは燃え上がるような恋愛だと思っている人が多いが、出会った当初の初期情動には期限があり2年ほどしか保たない。良い関係を築くにはこの情動が落ち着いた後の行動こそが重要で、行動とはつまり選択により愛を示すこと。相手のための時間を優先することが愛の示し方である、と書かれている。

上司と部下が仕事やプライベートな話を定期的にする1on1という文化がある。部下のための時間と銘打たれているが、実際話を聞いているフリをして別の仕事を考えたり作業したりはできてしまう。ヒエラルキー的に上司は強い立場なのでそれを指摘する部下はいない。しかし、ちゃんと話を聞いてくれてるかどうかは必ず伝わる。今後何かで悩んだときにその人に相談することはないだろう。一方、仕事で忙しいのに自分のために時間を作ってくれ、パソコンを閉じてしっかり向き合って話を聞いてくれる上司もいる。申し訳なく思いつつも、自分が大切にされるのはやはりうれしい。その人に出会えたことに感謝するし、自分もこうありたいと思わせてくれる。相手への気持ちは行動に出る。

自分は誰かといるととても気を遣ってしまう。なので冒頭の読書の例だと、話しかけられたら毎回読書を一時停止する。むしろ話しかけられそうなときは最初から読書をしないまである。趣味のプログラミングでも同じようなことをしていて、細切れの時間ではあまり進まないから、それならもういいやと創作自体をやめてしまうことがある。相手にすべての時間を注ぐのは一見良い関係性を演出できるが、自分の大事なものを犠牲にしてばかりではそれもまた長続きはしない。一人になれる時間を意識的に作って自分を愛でる時間を作りつつ、誰かと一緒にいるときは相手との時間を尊重する。そんなバランスが目指すところかもしれない。