大切な人に親切にする

2025/04/26

人に親切にするとオキシトシンというホルモンが分泌される。このオキシトシンは幸せホルモンとも呼ばれ、リラックスしたりストレスを軽減する効果がある。

初めてオキシトシンを知ったのはNHKの犬についての特集で、犬と見つめ合うとオキシトシンが分泌されるという研究結果が紹介されていた。オキシトシンは一般的には人と触れ合ったり赤ちゃんの世話をしていたりすると分泌される。人に親切にするのも犬を愛するのも同じということ。愛を持って接したときにオキシトシンは増える。

困ってる人の話を聞いたり手助けしたりすると自分が幸せになれる。ホルモン的にそうなっている。しかしそこに見返りを求める気持ちがあると歪む。人と自分の基準がピッタリ合うことはない。満足いくだけの見返りがもらえないと、自分の行動にケチをつけられたように感じて面白くなくなってしまう。

「困ってる人を助けたい」は内発的動機、「見返りを期待する」は外発的動機。外から来るモチベーションは息切れしやすく続かない。自分の内から湧き上がる感情は持続する。ただ自分がやりたいからそうする、というスタンスは強い。

人に尽くすと聞くと美しい響きだが、人を大事にするにはまず自分を大切にしないといけない。自分が空虚だからと人助けに自分の存在価値を求めると、これまた息切れしてしまう。まずは自分を大切に、次に身近な人を大切に。そして偶然出会った一期一会の人を大切にする。自分を攻撃したり傷づける人は愛さなくて良い。自分が好きな人たちを大切にできればそれで良い。