中道を行く
2025/02/05
守りに入った案には現状維持が過ぎると言い、攻めた案にはリスクを指摘する。絶対にこうだという自分の意見があることは少なく、全体を見たときに考慮が足りてない部分が目につく。悪く言えば粗探しで、否定ばかりの自分の行動を何か間違っていると思うことも多かった。
しかし世の中に白黒をつけられることは意外と少ない。両極端を選ぶことは少なく、大抵は中間のグラデーションの部分に結論を出す。そう考えると粗探しに思えたものは検証で、そのアイデアが当てはまらない反例を思いつくかどうかを考えているというのが実態に近い。Aが悪くてBが良ければ全員Bを選べるが、実際はAもBもそれなりに良い。AとBそれぞれのエッセンスを理解すれば、AとB両取りする方法が見つかるかもしれない。
私たち人間は曖昧なものが苦手で、はっきりした線引きがいつでも欲しくなる。これはOKであれはNG。ルールがあれば従うのは簡単に思えるが、線引きをすることでグレーゾーンが生まれて次はそこが争点になる。守りの部分として規則はある程度必要だと思うが、サービス作りなどで前向きに話し合う場面ではもう少し曖昧さを残したい。役割で区切らず自由に意見を出す。熱量の高い人の意見を聞く。スペシャリストを繋ぐジェネラリストのような役割では、特にそういったボール回しが大事な気がしている。