仕事を俯瞰してゲームにする
2025/03/16

楽しい苦しいは事象そのものではなく自分の捉え方で決まる。実際はどうにも受け入れ難い出来事もあるが、それでも自分の捉え方次第だと考えれば少しは前向きになれる。仕事も時には自分の苦手なことをしないといけないが、工夫次第で楽しむことはできる。
前職で大企業で働いていたとき、あるサービスのアカウントの棚卸しをする必要があった。作業としては1000くらいあるアカウントリストを上から見ていき、各アカウントに必要な権限をポチポチつけていくというもの。その仕事自体は必要だが時間がかかり、単純作業を繰り返すのは苦手なタスクでうんうん悩みながら進めていた。
その時先輩が現れ、やらないといけないことは変わらないのでやり方を工夫しようと声をかけてくれた。先輩の案としては手動で1000件操作するのをやめ、それを自動化するプログラムをJavaScriptで書こうというもの。これならJavaScriptのスキルも高まり、退屈だった時間が勉強の時間に変換できる。この考え方に感銘を受けて実装。スキルもそうだが、何より自分にとって意味があると前向きに仕事と向き合えたのが大きかったと思う。この時の出来事は定期的に思い出す。
ちなみにその数年後、健康診断でバリウムを受けるのが嫌なことを同僚と話しているとその先輩がまた現れ、「バリウムは唯一自分も体を動かす検査項目で、アトラクションみたいで楽しいですよ」と言って去っていった。実際にはバリウムがすごく楽しいわけではないと思うが、この言葉をかけられてから何だかバリウムだけは好きな検査になっている。
人生で起こることをすべてコントロールすることはできない。やるだけのことはやって、偶発的に起きる事象には何とか工夫して楽しみを見出せるように構えたい。