「疲れたこころの処方箋」を読んだ
2025/03/15
「疲れたこころの処方箋」という本を読んだ。著者は韓国の僧侶の方で、内容はエッセイとフレーズ集が入り混じる構成。人生の辛い場面をどう乗り越えるか、どう心を前向きに保つかなど、答えのないテーマをいろいろな言葉とともに考える一冊。
例えば「成功」の測り方。世の中の名声からではなく夜どれだけぐっすり眠れるかを指標にする。世にいう成功者も何かに焦り、追われている人は多い。何かを達成することではなく、存在そのものに価値を置くと人生を楽しめる。
人を助けるのは素晴らしいことだが、自分に原因がある場合を除いてその人の悩みを自分が全て解決するのは難しい。最初は善意から動いても、完璧な結果を求めすぎると辛くなって両者の関係を悪くしてしまうこともある。
シンプルに過ごす秘訣は「人が自分をどう思うか聞かない」こと。周りにどう見られているかではなく自分に集中する。会社にはよく360度評価という手法があり、これは定期的に近しい同僚から自分の仕事ぶりにフィードバックしてもらうというもの。人からの見え方を知るという意味では同じだが、仕事のスキルは客観的な目線をもらって市場で評価される形に高めておくと有利に働く。誰と誰が険悪だとか、そういう話は避ける。相談されていない外野が介入してうまく行くことはない。