1日2時間を充実して過ごす

2025/04/17

村上春樹は朝4時に起きてそこから4-5時間ぶっ続けで小説を書くという。朝にいろいろ出来ると気持ち良いというのは知っているので試してみたがまるで続かない。朝は起きれるがその後ダラダラ過ごしてしまう。家だと誘惑が多いのがよくないのかとカフェに行ってみたりもしたがカフェでゆっくりしてしまう。体のスイッチをなかなかオンにできない。

集中のスイッチを入れるにはとにかく始めること。やる気が出るのを待つのではなく、小さなことで良いから着手する。手を動かす、頭を働かせるうちに少しずつ没頭していく。これまではこうやって集中モードに入ってきた。今やプログラミングはAIと一緒にやる時代である。人間がやるのはAIへの指示で、一度指示したら実装されるまでのちょっとした待ち時間がある。この待ち時間が没頭状態を解いてしまう。調べ物をしたり、次にやるタスクを考えたり、ひどい時は将棋をしている。マルチタスクは没頭の対義語であり、目の前に集中できなければリズムに乗ることも難しい。AIの登場による新しい悩みである。良い解決策を考えなければいけない。

良いリズムを作るためにどうすべきか考えてみる。まずは、集中して作業する時間を1日2時間で良いとしてみる。いきなり村上春樹の領域を目指すのは無理がある。1日4-5時間やらないと、と思うと朝にグダってしまったときに悲しくなる。目標を立てて自分を奮い立たせられるなら良いが、残念な気持ちになる機会が増えるくらいなら目標は低いほうがよい。次に1週間または1日のテーマを決める。今日はデザイン、今週は利用規約を作るなどと宣言して脳をそのモードにする。Webサービス作りは終盤になるとあれもこれもやりたい状態に陥る。どのカテゴリも重要ではあるので、テーマを定めて切り替えながらひとつずつ戦っていく。

最後にAIエージェントの待ち時間だが、これはチャットを毎回挟むのではなくまとめて複数の仕事を依頼する形で試してみたい。今は1つずつチャットに打つので3分に1回レスが返ってくるのが、10個まとめて依頼すれば確認は30分に1回で済むようになる。依頼するタスクを小分けにしたり、事前の準備は必要となるがマルチタスクを強いられるよりはかなり良い。考えてみればジュニアのメンバーに依頼するときもタスクは小分けにする。「分からないことがあったら聞いてね」とすると自分の仕事に割り込みで質問が飛んでくるようになる。そんな時は話しかけるのではなくチャットに質問を書いておいてもらったり、自分で探せるようにドキュメントを整理して渡したりと人間の場合はする。事前情報がなければ良い仕事をするのが難しいのは人とAIも同じようだ(今のところは)。