確信度が結果に作用する

2025/02/20

仕事ではプロダクトマネージャーという役割をやっていて、次に作る機能の優先度をつけたりしている。優先度決めは難しい。自分たちの作りたい機能、お客さんから求められている機能、不具合修正など、属性の違うものを比べてひとつの軸にのせる作業。プロダクトマネージャー界でもよく議論されており、「こうやって分けるといいですよ」のフレームワークをいろんな人が考案していたりする。

フレームワークは各アイテムにスコアをつけて同じ平面上に置いていく。スコアを求める算出式があり、例えば対象となるユーザーの数や開発にかかる工数などがあり、掛け算して出たスコアを使って優先度の根拠としましょうということだ。さて、この数式の中に「確度」という採点基準がある。これは仮説の確からしさを表しており、「これまでの経験からこれはいける」と「よくわからないけど直感がそう言っている」ではスコアには差がつくべき。Webサービス開発では「作ったけどそれを欲しい人は誰もいませんでした」がよくある。事前のインタビューや調査で確度を高めることを意識させる基準となっている。

確度は確信度とも言い換えられるが、普段の行動でも確信度によって結果が変わることがある。「この資料作る意味ないでしょ」と思いながらスライドを作っていても良いものは出来にくい。「これは本当に必要なものだ」と思えれば頑張れる(最近よく聞く納得感はこれ)。他にも尊敬してない人からのアドバイスは受け入れがたいし、誰が使うか不明な機能を作り込むのは相当エネルギーを消耗する。昔読んだ本に結果とはスキルとモチベーションの掛け算だという式が出てきたが、モチベーションを分解した中にこの確信度が含まれていそうだ。