Feedback Loop

エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

習慣に関するNのこと

2024/11/11

昨日仕事終わりに本屋に立ち寄った。ふらふらと本を眺めていると目に留まったのが習慣本のコーナーで、習慣についての本がこんなにたくさん出版されていることに驚いた。習慣が人生を変える、その習慣があなたをダメにする、統計からみる習慣、etc...。実にさまざまな角度から習慣について触れられており、自分の知らない間にひとつのジャンルになっていることを知る。

私が読んだ習慣本のなかで一番心に残っているのは「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」で、今でも参考にしている考えが多々ある。習慣はできるだけ小さくする、場所に紐づける、何かの行動と行動を関連づけるなどなど。特に面白かったのは習慣に対するご褒美の話で、例えばダイエットを目標ににする場合、3ヵ月続いた褒美としてデザートを自分に与えてしまうとうまくいかない。これは習慣で達成したいものとデザートとが正反対のベクトルを向いているから。そうではなく、ダイエットのご褒美としてはマッサージやスパなど体を良くするものが相応しい。同じ方向性のもので揃えるのが大事。

三日坊主についての記述も面白い。習慣化しているとどうしても面倒になるときが来る。もし習慣が途絶えてしまった時はどうするか?できるだけ早く、小さく再開することが重要と著者は言う。例えばランニングに行けなかった次の日は必ず外に行く。ランニングするのが一番だが、それが億劫な場合はランニングウェアに着替えるだけでも良い。昨日できなかった分も、と今日を気張る必要はなくただすぐに再開することが大事らしい。また、三日坊主になっても三日は達成できたという考え方もできる。習慣の行動は「自分がなりたい姿」へ一票を投ずることだと表現しており、この表現は自分的にしっくりきてよく思い出す。ギターの練習を1ヵ月してなくても音楽を諦めたことにはならない。習慣や目標の設定を自分に合う形にできなかったまでで、やり方を工夫してまた再開すれば良いだけである。

習慣は朝に終わらせるというのは「続ける思考」という本の影響だ。こちらは上述の本に比べるとメソッド本の様相が強く、読書体力が少ないときでも読みやすい。著者の井上さんは本の装丁をつくるブックデザイナーで、毎日朝起きて空の写真を撮り、瞑想し、ストレッチし、1本映画を観て感想をブログに書くなど、いろいろな習慣を20年以上続けている。習慣というと自分を律する力が必要に感じるが、井上さんは新宿で朝2時まで普通に飲んでたりする。それでも朝になったらいつもの習慣が始まる。帯に「これならできる」と書かれているが、確かにそんな感じがする。最近は朝のうちに大事な仕事を終わらせるというのを意識しているが、それはこの本から影響を受けている。

習慣形成に有利なものとして「誰かと一緒にやる」という条件がある。ここ数ヶ月は毎日朝散歩に行っていたが、それは友人と待ち合わせて一緒に行くことで続けられていた。いろいろな環境の変化で友人とは行けなくなり、最近は自分ひとりで行っている。そうなると途端にリズムが崩れて行けない日が増えた。何か習慣化の工夫をしないとなぁと考えている。毎日の時間の使い方が人生を決める、みたいな大層なコピーにはあまり共感できない。毎日続けられる仕組みをつくるゲームくらいに捉えるのが自分にはちょうど良い。