何か作るときは「それを絶対に使う人が一人いるか?」を考える
2025/03/19
AIが進化しWebサービス開発が簡単になってきており、どう作るかより何を作るかの比重が高まってきている。AIは壁打ち相手としても優秀で、ChatGPTと会話してるとすぐにいろんなサービスを思いつく。しかし良さそうに思ったアイデアでも実際作ってみると誰にも使われないこともある。失敗しないものづくりのために考えるべきは「それを絶対使う人が最低一人はいるのか?」という視点だ。
この一人というのは家族や友人でもいいし自分でもいい。インターネットで見かけた程度のものは本当に分からないので鵜呑みにしてはいけない。自分が腹落ちし、本当に必要だと思えるものを作るのが鉄板の進め方。「なんか流行ってるから」という理由で作り始めるのは最も良くない。現代のWebサービスは作ってすぐ軌道に乗ることは滅多になく、その後にコツコツ改善することでようやく花咲く場合が多い。流行りに乗っかってるだけで自分の信じるものがそこになければ継続してメンテするのは辛い作業になる。
「それを求めている一人」のために作る。一人だと採算はまるで合わないが心配しなくて良い。身近に一人いるならば、同様の悩みを抱えている人が世界を見渡せば必ずいる。そして同じ悩みを抱えている人同士は繋がっていることが多い。経理なら経理仲間がいるし、スタートアップで働く人は他のスタートアップで働く知り合いが何人かはいる。自分の期待通りの体験に感動したとき、人は他者に喋りたくなる。熱狂した一人がいればその熱は伝播してサービス成長のエンジンとなる。市場規模とか時代の流れとか頭を捻ることもあるがまず目指すのはたった一人を喜ばすこと。心が忙しいとすぐ忘れそうになるので気を付ける。