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エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

尾ヒレをつけない

2024/08/27

パリオリンピックでは誤審が話題になった。男子バスケ予選の対フランス戦、ほぼ勝利が確定したと思われた最終盤で河村がファウルを取られて追いつかれオーバータイム(延長戦)へ。結局日本が負けることになった。

河村のファウルは素人目線でも体の接触がないように見え、試合後にXを検索してみた。今のは誤審、という声が多い。バスケ経験者の友達もあれは誤審だと言っている。やっぱりそうなのかと思いつつXを追っていると気になることがあった。誤審から派生し、「やっぱり女性審判は微妙だ」と言ったり、その審判の個人のInstagramにジャッジを揶揄するようなコメントを投稿したりしている人が多くいた。

誤審が問題なら、指摘するべきは決定機の判定にはVARを適用するとか、一試合一度しか使えないヘッドコーチチャレンジの仕組みを見直すとか、相手のホームで戦っているのだから判定びいきを考慮してディフェンスも距離を空けて行うべきだったとか、そういうテーマで話すべきなんじゃないか。それをジェンダーとか個人の問題にするのはかなり違和感がある。そこじゃないし、誤審という主張が変に曲げられてしまっていると感じる。

何か起きた時に意見を表面するのは良いことだと思うが、起きた事実に素直にコメントするのではなく、元から自分が持っていた主張をその出来事に絡めて表現することが多くなっている気がする。結論ありきの主張は聞いてて疲れるし、相手に届きにくいので改善にもつながりにくい。何かについて話すとき、尾ヒレをつけずにただ受け止められるように気をつけたい。