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エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

英語

2024/08/28

1週間ほど仕事を休んでフィリピンに行ってきた。旅行中、英語について自分の中での変化を感じたので書いておく。

長い期間、英語を話すことに苦手意識を感じていた。よく覚えている場面は二つあって、一つは大学生のとき。大学のサービスで、昼休みにこの教室にいくとネイティブのスタッフと英会話できますよ、みたいな仕組みがあり、それに友人と参加した。30分くらいの間ほぼ喋れず、いくつかの言葉を捻り出すもスタッフから「喋るのが遅すぎておばあちゃんと話してるみたい」と言われた(今となっては友人と思い出して笑う対象になっているが当時は凹んだ)。

二つ目は社会人になってからで、出張でサンフランシスコに行ったとき。街中を船で移動する必要があって、次の船は何時?というシンプルな質問を聞けなかった。難しい単語や文法が登場する会話でもなく、たぶん「Next Ship?」とか言えば意図を汲んで教えてもらえたと思う。たぶん質問して応えてもらったときに聞き取れないのが怖くて聞けなかった。これが大体10年前のこと。

今回のフィリピン旅で、英語への抵抗がかなり薄らいでいることに気づいた。例えばホテルの部屋の空調の調子が悪いことをフロントに電話して修理をお願いする。カフェでコーヒーを頼むときにカフェインレスのものがあるか聞いて変更する。説明に分からない部分があったら有耶無耶にせず聞き返す、など。以前なら諦めたり我慢してたりしてた場面で、普通にというか、会話できるようになったことに成長を感じる。

この英語へのマインド面の変化がどこで起きたかというと、5年ほど前に行ったカナダ・バンクーバーでの体験がデカい。バンクーバーは一年の多くが雨で、「レインクーバー」と揶揄されるくらい雨がよく降る。それを知らずに計画していたプランは雨でほぼ崩れ、特にやることがないまま2-3日をホテル周辺で過ごした。さすがに暇すぎると感じて飛び込んだのが現地の英会話レッスン。カフェの一角で行われたこのレッスンは主催者の先生が6人の生徒に順に話を振っていく形式で、イディオムを学んだり、それを使って自分の体験を話したりなどを1時間ほど行った。生徒は日本人は自分だけで、他にはメキシコなど中南米の人が多かったように思う。そこで衝撃的だったのは、なんとこの生徒達のなかで自分が一番英語を喋れたということである。それまで「日本人は英語が苦手」というイメージにより、海外では通用しないんじゃないかという恐怖を常に抱いていた。でも第二言語として英語を話す人たちはみな英語を勉強して話していて、その立場は自分とまったく同じことにこの時初めて気づいた。みんなで英語を勉強しているなら間違うことを恐れて喋らないんじゃなく、たくさん喋って間違いをフィードバックしてもらう方が良い。カフェからホテルへの帰り道、レッスンを思い返してテンションあがりながら帰ったことを覚えている。

海外登壇の準備でNativeCampをやりまくったり、コロナ禍で暇すぎてTOEICの勉強をしてたりと定期的に英語を勉強してきたのももちろんあるが、自分の原体験としてはこのバンクーバーの英会話教室がデカい。日本語だといろいろ緻密に表現できるところを、英語だと語彙が少ないので自然とシンプルな表現になるのも英会話の楽しいところ。久しぶりの海外旅行だったけどまた行きたいです。