自分がかけて欲しい言葉を自分でかける
2025/03/24
家族や友人、恋人など自分の身近な存在であっても自分のことを100%知ってもらうことはできない。各々がこれまで形成してきた価値観があり、その窓を通してしか世界を見ることはできない。例えば何か悩んでいたとき、それを相談するともらえるのはその人の立場からのアドバイス。これは自分が心から欲しかった言葉ではない場合が多い。しかし相談を聞いてくれてアドバイスまでしてくれるのはありがたいこと。少し違和感のあるアドバイスをそのままやってみることもあるが、やはりしっくりこない。
自分がかけて欲しい言葉は自分がすでに知っている。なら自分で自分に声をかければいい。紙に自分の悩みを書き出す。次に別の自分に切り替え、その悩みに対するアドバイスを書いていく。自分がかけて欲しい言葉はなんなのか。具体的な解決策なのか、自信を失っていて肯定して欲しいのか、寂しくて誰かに側にいて欲しいのか。スラスラと書いていくうちに自分の心が回復していくのが分かる。その言葉はピッタリ自分向けの言葉なので、無理に自分をズラして合わせる必要もない。
自分に自信が持てないとき、過去の誰かの発言がトラウマとなってる場合が多い。小さい頃に母親からかけられた言葉など、自分が大切に思っている人からの言葉ほど強く刻まれる。それも同じく紙に書き出し、冷静な今の自分で分析する。自分に植え付けられた価値観は本当に正しいのか?その言葉をかけた人はどういう世界が見えているのか?「親も同じ人間で間違えることがある」と理解できた時が真の親離れの時期だと最近本で読んだ。人は自分の見える世界で考える。自分にとって何が大事かは、自分が決めなければいけない。