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言葉の語源を知る
この日記を書き始めてそろそろ3ヵ月ということで、これまで書いたものを区切ってまとめたいと思っている。有力なのはまとめて本にすることで、そのために電子書籍のフォーマットであるEPUBについて調べたりしてる。
その中で「ルビ」というワードが目に留まった。ルビは文章の中で文字の上に小さく付けられるテキストのことで、通常は漢字の読み方を伝えるのに使われることが多い。このルビ、英語で表記するとrubyとなる。プログラミング言語にもあるがrubyは宝石のルビーを意味し、これがどういう関係なのか調べてみた。すると、昔欧米では活字の大きさを宝石で表す場合があり、ルビの大きさが宝石のルビーのサイズに近かったためこの名前になっているらしい。他にもパール、エメラルド、ダイアモンドという呼称もあったとか。読書しているとよく見かけるルビが宝石と繋がっていたとは面白い。
こういう雑学は昔から好きで、心に刺さったものはいつまでも覚えている。例えばお菓子のフィナンシェは「ファイナンス」から来ており、忙しい金融家たちが手を汚さずに食べられるお菓子を目指して名付けられた。駅の自動改札機のカードをタッチする部分は13度になっており、これは実験見つけられた一番失敗しにくい角度。不具合のことをバグというが、これは昔アメリカで作られたコンピューターの故障の原因が内部に入り込んだ虫(バグ)だったためという説がある。こんな感じで。
雑学とは少し違うが、言葉の意味を深堀りして理解が深まることもある。例えば「目的」と「目標」はよく似ているが、目的は「的(まと)」なので最終的に辿り着くゴールのこと。目標は「標(しるべ)」なのでゴールに向かう途中の通過ポイントのこと。「信頼」と「信用」の違いは担保があるかどうか。信用は過去の実績や担保によって客観的に示されるが、信頼は無条件にこの人なら大丈夫だと思う場合もある。こうやって理解していると細かなニュアンスを取りこぼさず受け止められる。
何かが気になったとき、昔は辞書を引いて分からなければ諦めるしかなかったが、今ではインターネットで手軽に調べられる。知識が増えることで即時的にリターンが得られることはほとんどないが、好奇心のままに何かを調べる時間は大切にしたい。