デザインとアートの違い
2025/01/23
デザインは目的がある。例えば特定の層にメッセージを訴求、望むイメージを持ってもらう、困ってるユーザーに機能を提供する。アートには目的は必要ない。ただ表現し、見る人がそれに意味を見出す。
デザインの語源は「de」(削る)「sign」(示す)。在るものを削り、引き算により本質だけを残すことで分かりやすくする。アートは自分の内から生み出す。最近読んだ本では西洋と東洋でアートの捉え方が違うらしい。西洋は積み重ね、つまり足し算で作品を作っていくのに対し、東洋は最初からそれはあり、削ることで浮かび上がらせるようなイメージらしい(仏像を彫るなど)。そう考えるとデザインの発想は東洋の方が得意だったりするのだろうか。
Web業界のいう「デザイン」は多様化している。画面設計もイラストもユーザーインタビューもウェブサイトの装飾もすべてデザイナーの仕事とされる。全部できる人はいないので領域を選んで専門性を深めるか、あるいは全体をバランスよく身につけてオールラウンダーになるか。自分はデザイン系の仕事の中では画面デザインを考えているときが一番好き。