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エンジニアの日記帳。ものづくり、プログラミング、読書などについて書いてます。

東京じゃない場所で暮らす

2024/12/12

東京から関西に引っ越して3年ほど経った。地方都市に住んでいることもあって不便はない。東京を離れて思うこととしては、東京は街ごとに役割が分かれている。渋谷、新宿、原宿、大久保、秋葉原、中目黒、巣鴨。それぞれが大きな都市で特徴がある。年代や興味によって行く場所がカテゴリ分けされている。

大阪も最近は大変発展しており、駅前でいうと東京並みかそれ以上だと思うこともある。しかし東京と違うのはこれくらい巨大な駅が周りにあまりないということ。そのため老若男女いろんな人が集まる。最先端のファッションに身を包んだモデルのような人が歩く隣で、腰を曲げて散歩するおばあちゃんがいる。いろんな世代の人が伸び伸び過ごせる空間はなんだか居心地が良い。

昔カナダのバンクーバーに行ったことがある。バンクーバーは自然と都市のバランスが取れた街で、移住した人も多くいろんなバックグラウンドの人が暮らしている。小さなカフェでコーヒーを飲んでいると、隣の席で若いカップルがプロポーズをしていた。おぉと思って逆側の席を見ると、そこでは老夫婦がトランプでババ抜きをしている。レジの方を見ると店員がカウンターの中で本を読んでいる。いろんな空間が混じっているなと思った。ここまで各々の時間を過ごしている光景はあまり日本では見かけないなぁなどと考えていたが、大阪のミックス具合からは近しいものを感じる。

大阪駅の付近は高層ビルが立ち並ぶが、少し離れるとそうではない。賃貸の値段もそこまで高くはなく、近くに住んで自転車で通う人も多い。電車も混む時はあるが東京ほど極端ではない。飲食店の値段もちょっとだけ安い気がする。総じて住みやすい。東京を離れて失ったものが何かというと気になるイベントや勉強会に気軽に行けなくなったことだろう。人が集まる会は人が多いところでやるに越したことはないので合理的に東京が選ばれる。出張でたまに行ってるとはいえそこまで頻繁には行けない。このあたりは仕方ないものと割り切る必要がある。少人数の集まりなら自分が企画すれば良いのもあるかもしれない。