Agent Skillsについて

2025/12/20

Agent Skillsというのが話題だ。これはAIに特定の仕事を教えるもので、例えばWebサイトのデザインの技法を与えられる。フォントの選び方やレイアウト、余白の取り方などオシャレな装飾には一定のセオリーがある。それを与えてAIを専門家にできれば強い。

AIにはコンテキストという脳のサイズがあり、これをできるだけ効率的に使うのが現在のトレンドだ。情報を与えすぎるとサイズを溢れてしまう(情報が抜け落ちる)し、不必要な情報をたくさん与えると出力の頻度が下がってしまう(重要でない情報に反応してしまう)。

Agent Skillsはこの点よくできており、最初に目次だけをAIに渡す。「私はWebサイトのデザインの専門家です。デザインについて作業するときは声かけてね」みたいな感じ。AIは必要なタイミングで専門家に声をかけ、そのとき初めて専門家の詳細情報にアクセスする。コンテキストを無駄に圧迫しない設計になっている。

ところでこのSkillというものは、元々はClaudeを開発しているAnthropic社が作っていた機能のひとつだ。それが筋が良いということで他社が真似し、ついにAI界共通の仕様になった。AI黎明期にはこんな感じでいろんな発明が生まれていく。その渦の中に居れることをうれしく思っている。


日記から挿絵をつくる仕組みを作った

2025/12/19

毎週水曜は育児の記録を書くことにしようと思っていて、Webサイトを拡張して「育児日記」のメニューを追加した。読書メモみたいに振り返りやすいようにしておく。こういうちょっとした変更はAIが99%間違えずにやってくれるので楽な時代になった。

普段の日記は写真を一枚つけて投稿するようにしているが、育児日記に過去自分が撮った写真を添えるのは何か違う気がする。かといって最近の写真を毎回用意するのも大変すぎるので、イラスト風の挿絵を添えることにした。日記の内容に沿った挿絵をつくって添える。写真の回とか雰囲気が違うのもすぐわかるし良さそうだ。

ここはAIの力を借りる。その日書いた育児日記の内容から特徴的な出来事(例. 夜中2時に暗い台所でミルクをつくった)を取り出し、それをスケッチ風の絵にする。日記を書いたらボタンをポチッとして20秒くらいでできる。絵のテイストはAIと試行錯誤していい感じの雰囲気が作れたんじゃないかと思う。自分的には気に入ってるけどどうでしょうか。

この日記の目標は毎日書くことで、それをやるには書くハードルをできるだけ下げることが重要。そんな気持ちでやってるからAIに画像を用意してもらうのは自分的にはかなり便利だ。しかもAIっぽい生成画像だとやる気がでないので、なるべくそれを消した手書き風イラストを実現した。AIが登場してからスピードも早くなったし、これまで諦めてた表現も突き詰められたりして本当に楽しくなった。


将棋熱が再燃しかけている

2025/12/18

久しぶりに外のカフェで個人開発した。やっぱり雑音が周りにある方が集中できる。小中学生の頃は実家のリビングでテレビの横で勉強していたな。意志が弱いので一人の空間だとすぐにサボってしまう。

最近は将棋ブームが再燃しつつあり、時間がある時に遊んでいる。前に勉強してたのが半年前で、ブランクも空いてるし流石に勝てないかと思いきや意外と戦績がよい。中盤はいつも劣勢気味になるけど終盤に盛り返したりする。終盤の定石の本を読んでたのが今になって開花したのかもしれない。

将棋は面白いけど脳が疲れる。特に将棋ウォーズというアプリは自分の持ち時間(10分)を使い切ったら自動的に負けになるので、終盤の脳疲労がハンパない。夜寝る前に指そうもんならしばらく寝れなくなる。それが辛くなって半年前はやめたのに、どうしたものか。

今日ニュースを見ていると、Googleが音声専用の眼鏡を来年発売する予定らしい。以前Googleグラスが大注目され、結局発売されないまま終わるということがあった。その時から眼鏡型デバイスには惹かれている。今はAIも発展してるので、目に映る建物や花の説明とかを聞けると散歩が楽しくなりそうだ。


育児日記

2025/12/17

12/10

5:00
病院から帰宅。

11:00
友人何人かに報告。いまの気持ちをプライベートの日記に書く。

14:30
面会に行く。やはり1日30分までしか入れないらしい。病室は個室が取れ、快適そうで良かった。


12/11

11:00
授乳時に息を止めることがあり心拍モニターを外せないらしい。少し心配。

15:00
パートナーの抱っこが上手で謎の焦りを感じる。自分も抱っこしたが手に汗握った。
子に会ったのは同じタイミングなのに差が大きい。

22:30
パートナーと電話。名前がほぼ決まる。


12/12

14:00
呼吸が安定したのでモニター外れる。病室の自由な場所に赤ちゃんベッドを置けるようになった。

20:30
友人が送ってくれたお祝いが届く。おもちゃや本、便利グッズなど4品も。ありがたい。

23:30
パートナーから、今のこの気持ちを残せないのが歯痒いと連絡来る。
写真じゃ残せないものがある。


12/13

9:30
LINEでなんでもない1分の動画が送られてくる。ただ口を動かしたりあくびしたりするもの。
こんなに抑揚のないショート動画は久しぶりに観たな。

12:00
ベビーベッドを組み立ててテレビを設置。
別の友人からお祝い届く。ありがたい。

14:00
母乳が出始める。赤ちゃんの体重も増えてきた。


12/14

15:50
母子診断がおわり、問題なく退院できることになる。
病院で使ってるミルクやオムツの種類、おすすめの哺乳瓶を助産師さんに聞き、帰り道に買う。

19:00
沐浴用のベビーバスを膨らませる。空気孔が多くて意外と時間かかった。

21:00
買った哺乳瓶が間違えてることに気づく。明日朝イチで行かなければ。


12/15

10:00
哺乳瓶を買う。哺乳瓶につける乳首なるものを買ったが、それは替えのパーツで本体買う人は買わんでいいらしい。
ちょっとした買い物すらできない。無力!

12:00
ミルトンで哺乳瓶を消毒。

15:20
退院。チャイルドシートに乗せるとき大泣きすると思ったが意外と大丈夫だった。えらい。
初めての外の世界はどうでしょうか?

16:00
家での初授乳。あたふたするばかりでまったく役に立てない。

17:30
オムツと服を着替える。泣いていて焦る。
服のボタンの位置がわからない。タグが外側についていて服が裏返しかと焦る(子供の服はそういうものだとわかってるのに…)。

18:00
初めて部屋で子と二人の時間を過ごす。
様子を見て、意味もなく布団を掛け直す。

18:30
抱っこしてVERRY SMoLの歌を歌う(ラップスタア)。

23:30
おむつ替え3回目、服の着替え2回目。少し慣れた。
吐き戻しが多くて用意していた服がすべてダメになり、急いで洗って義母と一緒にストーブの前で服をかざして乾かす。


12/16

1:30
心配でなんだか寝付けない。
授乳がはじまりオムツ替えを一人でやる。ちょっとは戦力になれてきた。

10:10
ベビーベッドが絶妙な高さで腰が痛い。かがんでオムツ替えたりするので厳しい。みんなどうしてるんだ・・。
抱きかかえた後に頭の下に腕をスベらす手順がわからず、手でずっと首を支えている。しんどい。

15:30
沐浴。今回は自分はサブで、病院で聞いた方法をチュートリアルしてもらった。

16:30
なかなか寝ず、抱っこして揺らしてたら寝てくれた。何かが認められた気がしてうれしい。
・・と思ったらギャン泣き始まる。自分の抱っこの仕方が苦しいのか?と疑心暗鬼になる。

17:30
今夜の命名式に向けて命名書を作る。Canvaでそれっぽくデザインした。
あらかじめ用意してたアイテムで手形と足形も取る。

18:30
完全にひとりでオムツ替え成功。うんちの音が聞こえてチェックし、オムツ替えてまた抱っこするまですべて一人でできた。
童謡をいくつか歌う。腕が筋肉痛、これは肉体労働だ。

19:30
命名式。名前決まる。

21:30
自分の実家に名前の報告。いい名前と言ってもらえてうれしい。

23:00
初ミルク作る。お湯で作って水で冷ます。温度が適温かわからずドキドキ。


ベストスコアを目指せ

2025/12/16

ふるさと納税で届いたフルーツがおいしい。愛媛の「まごころまどんな」、これは来年からもリピしたい。

さて、最近はまたアプリを作っていて、これが面白くてハマっている。12/19からAppleの審査が休みなのでそこまでの提出を目指してるが、まぁ状況的にあまり難しく考えず、ベストエフォートが出せればそれでよいかもしれない。

ベストは無理でもベストエフォートは目指せる、という話をよくしていた時期があったが、大好きな漫画「ワールドトリガー」の最新刊にも似た話が出てくる。「ゴールではなくベストスコアを目指せ」で、ゴールを達成できなくてもその道中でレベルアップできたらそれでいいやん、というもの(意訳)。人生でこれを達成したら幸せになれる、というものはない。それより適度な目標は持ちつつ、人生の右往左往を楽しめる人が一番幸せの状態に近いと思う。

ちなみにワールドトリガーはビジネスマンにもおすすめの漫画。もうひとつ挙げると、「あの人だけが知ってる特別な何かなんてない」というセリフがある。

活躍してたり、輝いてる人を見ると、自分とその人の違いを考えてしまわないだろうか?自分にはなくて、あの人が持ってるものは何なの?こう考えてしまうけど、そんなものはない。そんな特別な何かを探してる間に、その相手はコツコツ一歩ずつ努力している。

エンジニアは個々人の技術差が大きく、勢いのあるエンジニアをみると裏を勘繰ってしまいがちに思う。あの人は出自がいいから、コンピュータサイエンスの博士号持ってるから、どのどこの会社を出ているから、など。それも要因の一部ではあろうが、やっぱり大部分はその人の努力により培われていることが多い。

相手がどうとかは気にせず、過去の自分と比べて1ミリでも前に進んでいるか?経験値は増えているか?

それを確認する方が心は穏やかでいられる。