「大人の幸せは静かだ」を読んだ

2026/01/04

大人の幸せは静かだ」を読んだ。実家への帰省時に乗り換えで50分待ちのタイミングがあり(田舎です)、本屋に入って読みたいものがないか探してるとアンテナにヒット。狙ってるわけではないが、最近は韓国の日常系エッセイをたまに読んでいる。

本を開いて最初に飛び込んだ文字は「幸せというのは魔法の城ではなく、夏にエアコンのかかった部屋でする昼寝だ」。この一文が示す通り、大振りの幸せではなくささやかな毎日を大事にするエッセイ集。「幸せになる」ではなく「不幸にならない」で生活を考える。

読後、一番心に残ったのは著者のおばあちゃんとの会話。

ばあちゃんが何よりうんざりしてるのは、いつかは遊べるだろうって思って生きてきたのに、ハァ、ようやく遊べると思ったらすっかり老いちゃったんだよ。

あたしは最後に笑う人生がいい人生だと思ってた。
でもね、いい人生ってのはしょっちゅう笑う人生だったのさ。

色々と本を読んで思うのは「幸せはゴールじゃなくて毎日」ということ。DIE WITH ZEROなどが言ってることと近しいかもしれないが、このおばあちゃんの表現はより心に刺さるものがある。

著者は共感性が高く、つい他人の不幸まで一緒に背負ってしまう。これは自分も似たところがあり、機嫌が悪い人が近くにいると自分に原因があるのではとビクビクしてしまう。私たちは会社や家族の問題には真っ先に反応してしまうが、それは問題解決が好きだからじゃない。解決されてない問題があると心がざわついて耐えられないからだ。

そして、他人の感情を背負う大変さを知ってるので自分の悩みを引き渡すのが苦手でもある。生きづらさはあるが、共感力が高いからこそ活躍できる場面もある。自分の特性を理解して疲れすぎないように立ち振る舞う。このあたりは『「静かな人」の戦略書』とも通じる部分がある。

最後に、著者が成功に囚われすぎたことを省みた一文。

僕は本気で成功した人生を歩みたくて、絶対に失敗しちゃいけない生き方を追求した。
僕がなるべきだったのは失敗してもいい存在だったのに。

以前千鳥の大吾が麒麟・川島のことを「この人にはなりたくない。だって一度もスベられない芸人だから」と言っていた。ヒットを打ち続ける人生はしんどい。当たったりハズレたりを繰り返しながら、それを楽しめるのが望む人生の姿かもしれない。


個人開発の状況を振り返る

2026/01/03

年末に2025年に読んだ本のまとめを書いたところ友人が読んでくれ、それならこれも良いのではと数冊オススメ本を教えてくれた。ありがたい。自分のことを書くとこういう嬉しいことがたまにある。早速ポチったので到着が楽しみ。

最近は個人開発のエコシステムについて調べている。個人開発はここ数年かなりの盛り上がりを見せており、現在ではいろんなアプリ・Webサービスが乱立している。個人開発で食べていけてる人の多くはこのブームより以前から開発をしている。

最近のサービスはどれもクオリティが高く、個人でそこまで作り込むのはなかなかハードルが高い。5年前くらいならそれなりのデザインでもユニークさがあれば受け入れられた。そうしてユーザーを獲得した開発者たちは、要望に応えてさらに便利に磨いていくことで自分たちのファンを確立した。

さて、自分はもう15年くらい個人開発をやっているが、こうしたファンを確立できているアプリはほとんどない。いくつかのアプリはスマッシュヒットしたが、その規模を大きくするところに興味を持てなかったのが正直なところ。規模を大きくする過程で自分がユーザーのアプリじゃなくなるタイミングが来る。例えば自分はこうしたいけど、ユーザーから反発があるからやめておこう、みたいな判断。自分の思う便利にこだわりすぎたことがブレーキの一因となったと思う。

振り返って反省したところで、じゃあどうするか?この個人開発の早期参入のメリットと同じことが、今後AIでも起きていくと思う。なのでAI開発にかける時間を増やそうとフリーランスになった。方向性は定めたので、あとはやるだけである。

ちなみに個人開発のビジネス化に興味を持てなかったのは、会社で働くことを嫌だと思ったことがなかったというのも理由としてある。色んな人と交流するのは楽しいし、社会問題を解決するようなサービスは会社にいてこそ作れると思っていた。その考えも悪くはなくて、会社にいたからこそ出会えた人もいるし、勉強会の主催や海外登壇など貴重な経験もたくさんさせてもらった。

その時々で興味があることをやりたいというのは昔からある。勉強会、個人アプリ、登壇、機械学習、チーム開発、プロダクトマネージャー、文章、再び個人アプリ。前進してればテーマはなんでもいい。情熱をなにかに注げることが一番喜ばしい。


「弱さ考」を読んだ

2026/01/02

強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の 弱さ考」を読んだ。著者はNewsPicksパブリッシング編集長の方で、第一線で活躍しながらも体調を崩してしまう。そうして経済社会的に「弱い立場」となった視点から世の中を見つめ直す一冊。

近年、成長し続けることを求められる社会に疑問を投げかける本が増えてきている。「疲労社会」、「ゆるストイック」などはその系統にあたるだろうか。常に勉強し、成長し、結果を出してのみ認められる社会は息苦しい。かといって資本主義をやめれば解決かというとそれも微妙。資本主義は経済をうまく回すハンドルのひとつではあるから。では、どのように折り合いをつければよいのか?

著者は次のように述べている。

ゲームはゲームとしてプレイしつつ、「市場価値と、自分そのものは価値とはまったく関係がない」というシンプルな事実を握りしめていればいい。

ここでいうゲームとは資本主義のこと。自分のスキルをあげて市場価値を高めれば市場価値が増し、ゲームとしては有利になる。しかし市場価値がないと自分が無価値というわけではない。それは経済の基準で物事を見すぎている。自分は自分、その上で資本主義にプレイヤーとして参加してる、くらいの心持ちがちょうど良い。

古代ギリシャと日本の違いの分析が面白い。古代ギリシャでは人の出入りが多く、「いつでも出ていける」状態にあった。そのため関係性を気にせず好きなことをいえる。それが闊達な議論を生み、文明を前進させたという。一方日本は島国で、居着いた場所を気軽に出ていくことはできない。固定化された関係では揉めると大事になるので、事前に調整する根回しの文化が生まれた。調整が多い社会になったのは誰かの好みではなく、必要性があったからだ。

タイトルの「弱さ考」、これは弱い立場から分析しただけでなく、「弱い側の立場に立って考えていきたい」という意味がある。「他人と比べるな」という言葉は正しいが強すぎる。多くの人は「それでも比べてしまう、自分はやっぱりダメだな」となってしまうんじゃないだろうか。弱い立場に立つとは「比べちゃうよねぇ」と共感すること。そういう人がいれば「自分はやっぱりダメ」という二次的な辛さは取り除くことができる。

テクノロジーで文明は便利になったが、それで我々が幸せになっているかは分からない。メールがSlackやTeamsに代わることで効率はあがったが、それを上回るだけ仕事量も増えてしまった。いま「AIが仕事を奪う」というのが議論のテーマになっているが、AIが効率化を推進した結果私たちはより忙しくなるのかもしれない。

忙しい社会で心を失わぬよう、「弱さ考」は拠り所となる一冊だと思いました。


今年の目標

2026/01/01

少し前から書いてるが、今年の目標は「迷ったらダメ。迷いは創造の敵だから」でいきます。目標というかスローガン、行動指針みたいなものです。

このセリフは昨年のRAPSTARでSEEDAさんが言ってた言葉。参加者のラッパーへのアドバイスなんですが、勝手に自分のものとして受け取りました。

思えば近年はいろいろと迷ってました。「仕事とプライベートのバランス」「ある程度の生活ができるようになった今、何を目指して頑張ればいいのか」「いろんなものを作りたくなるけどフォーカスが出来てないんじゃないか」などなど。

本やSNSを見るといろんな成功体験が流れてきます。「これからの時代は開発が1:マーケが9」「サービス作りよりまずは顧客に会いに行け」。どれも正しいことだけど、正しさに絡めとられて身動きが取れなくなる感覚がありました。自分の人生の目標が必要かと思って何度も考えましたが、そんな大層なものは見つかりませんでした。

10月頃新しいiPhoneを購入し、久しぶりにiPhoneアプリを作ってみました。するとこれが面白い。コンセプトを研ぎ澄ましたりデザインを工夫したり。プログラミングはAIの力を借りることで10倍近く早くなり、頭の中に描いたものがあっという間に形になっていきました。

「あぁ、これでいいな」という感覚がありました。これが儲かるか分からないけどとにかくやっていて楽しい。どこかの地点を目指してアプリを作るのではなく、アプリ開発そのものが幸せな時間です。これを好き勝手やって、それが運良くどこかの地点に運んでくれたらよい、くらいのスタンスで2026年は過ごしてみようと思います。

アプリ開発にすべてを賭けて全力投球!…というわけでもなく、日記も書き続けるしTiktokマーケティングとかも興味あるのでやります。要は好きなこと、気になることにブレーキを踏まないということです。

人に気を遣って遠慮することの多い人生です。2026年は好き勝手にやらせてもらいます。


育児日記 3

2025/12/31

12/24

15:00
沐浴のあとの着替え、2日に1回くらいの頻度で服の裏表を間違える。新生児の服は縫い目が表になってるから間違えてるのかと思ったけどそうでもない。メーカーによって作りが微妙に違うことが原因だと判明。

どの紐同士を結べばよいのかもすぐに分からない。ペアの紐同士で色を変えたら良いと思ったんだけどどうでしょうか?メーカーのみなさまご検討ください。

19:30
仕事納め。細切れの時間で仕事をしていたが、最後くらいはまとまった時間をと思い子をパートナーに委ねて集中。来年は体制も整えたい。

20:30
義実家での生活も1ヵ月ほどになる。大変よくしてもらってるが慣れない環境にストレスを感じることも。人に気を遣いすぎる性格は変わらない。昔よりだいぶマシになったとは思うが…。

22:00
母乳を飲んだあとに眠らず心配する。シュトーレンを食べたのがよくなかったか?アルコールが微量含まれてるらしく不安。


12/25

3:00
手をよく動かすようになった。顔をひっかいて薄皮が剥けている。

10:00
うんちが12時間出ておらず浣腸を実施。綿棒をつっこむ。

11:00
マイナンバーが届く。国に名前が認知されたな。

23:00
目やにが多く出ていて気になる。色は黄緑色で、調べたら炎症の可能性もあるとか。放置してるとよくない場合もあるということで、翌朝の様子をみて受診することに。


12/26

9:30
朝は目やにが出ず一安心。

10:30
昨晩は疲れが溜まっていたのか、夜泣きにあまり起きられなかった。
戦力になれずに申し訳ないと言うと十分だよとアンサー。戦力とかじゃないのかもしれないな。やれることをお互いやればいいのかも。


12/27

9:00
今日から義実家を離れる。
友人宅の集まりに行ったあと、自宅に返って大掃除をする。

13:00
やはり目やにが多く、パートナーと相談した結果病院に行くことに。
自分は遊んでるので申し訳ない。

15:00
LINEが入り、特に問題なしとのこと。調べてた通り、乳幼児にはよくあることらしい。


12/28

11:00
ゆっくり起床して軽く片付け。

14:00
カフェで個人開発。めちゃ進む。
年末ということでカフェはどこも超満員。スタバにも長蛇の列ができていた。

こういうときはレストランのカフェ利用が穴場。広々としたところで静かに過ごせる。今年最後のアプリをAppleに申請。

20:30
録画していたOfficial髭男dism出演のMステ回を観る。
昨年はパートナーと名古屋のライブに行った。いまとの状況の違いに少し寂しさを感じる。


12/29

14:00
大掃除。窓を拭いたりベランダを掃除したり。耳は空いてるのでPodcastを聴く。
抱っこのときもPodcastは聴きやすく、面白いPodcast探しの旅が始まりそう。


12/30

19:00
実家に帰省。兄夫婦から出産祝いをもらう。ありがたい。

「みてね」のアプリを母に薦める。以前LINEで送った写真をiPhoneの壁紙にしてくれていてじーんとする。