1年で本3冊分の文章を書いている

2025/12/26

2025年に書いたこのWeb日記の内容をAIと振り返ったところ、今年一年で約30万字書いてることがわかった。一冊の本が10万文字前後らしいので3冊分の文章を書いていたことなる。すごい。

ジャンルもバラバラ、校正もしてないので誤字もありまくりである。それでも坂口恭平さんが「書いてればいつでも本にできる」と何かで述べてたように、とりあえず文量を書けているのが自分としては満足。

何かしらの形で本を出してみたい気持ちがずっとある。それを目標にして真っ直ぐ進むなら、自分の専門領域でテーマを絞って書いていくのが良いんだと思う。文章を書くだけでなく企画書を作って出版社に送るとかもできる。でも今はこれでいい。書きまくって文量を溜めておくことがどこかに繋がる感じもしている。

電子書籍やZINEなど、出版の形は多種多様になってきている。自分が読むのも1割くらいはバーコードのついてない本だと思う。ブクログなどのサービスはバーコードがなくても本を登録できるようにしてほしい。毎年の読書記録の数字が年々正確じゃなくなってきているので。


「トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」を読んだ

2025/12/25

トーフビーツの(難聴)ダイアリー2023」を読んだ。歌手、プロデューサー、DJ、トラックメーカーなど多彩な活躍をするtofubeatsさんによる日記。日々のライブや楽曲制作、生活について書かれた日記で、自分の仕事とは畑がまるで違うのに読んでいて面白い。いや、違うから面白いのかもしれない。誰かの日常を知れる日記というのはやっぱり面白い。

日記のなかに神戸や東京が出てくるのも個人的に楽しい。自分も長い間東京に住み、最近になって関西に戻ってきた。時系列的にはちょうどtofubeatsさんと入れ替わりの時期。東京でも関西でもおそらく住んでいた場所が近く、見慣れた地名がよく出てくる。これはあの店のことかな、などと想像しながら読んでいる。

tofubeatsさんを知ったきっかけは本で、このZINEの前々段にあたる「トーフビーツの難聴日記」で存在を知り、楽曲を聴くようになってハマった。KOBE MELLOW CRUISEというフェスで生でパフォーマンスを見てさらに好きになった。素人の言葉で申し訳ないけど、曲やパフォーマンスに加えて楽しむための配慮がされている空気があった。ちなみによく口ずさむのは「nirvana」で、この曲からdodoさんを知って掘ったりもしている。ラップバトルから入ったHIP HOPとたまたま交差する感じもして面白い。

自分がこうして日記を書いてるのも難聴日記の影響を受けている。日々の出来事や仕事で考えたことを書き留め、それを後で読むのは面白そうだなと思って真似してる部分がある。違うのは登場する人物の数で、難聴日記には一緒に仕事をしている友人やスタッフの方がたくさん登場する。それを読むたびに自分の周りにはこんなに人がいないな・・と思ってしまう。エンジニアは一人で自宅で仕事できてしまうので、そういう性質の違いもありそうだけど。

このWeb日記は毎日ある程度のテーマを持って書いてるけど、tofubeatsさんの日記を見ると「日付 + 一文」みたいな日もあり、その方が本来の意味での日記に近いなという気もする。そういうフォーマットもいいなと思っていて、育児日記はそんな感じで書いてみている。

何はともあれ自分の知らない職業の世界を知れるのは面白い。今回も日記の魅力をふんだんに浴びれて満足の一冊でした。


育児日記 2

2025/12/24

12/17

3:00
爪を切る。生まれた時より手が大きくなってる気がする。

13:00
自分がメインでやる初めての沐浴。
口がお湯に沈まないか心配しながらやっていると時間がかかってしまう。改善点だらけだ。

15:30
里帰り先の役所に出生届を出しにいくが、これが大失敗。
「住民票のあるところに行け」としつこく言われる。事前に調べて出生地の役所でも進められることは確認済みだったんだけど・・。

話が噛み合わず普通に質問してるだけなのにクレーマー扱いされる。久しぶりにこんなコミュニケーションをしたな。疲れた。


12/18

1:50
オムツが背中の方までうまく履けておらずおしっこが少し流れてしまう。
ギャン泣きして夜中にお着替え。無力。

2:50
ミルクを作って自分であげる。哺乳瓶の角度、終わった後のゲップ、すべてが分からない。でもゲップはすぐしてくれて助かった。

3:00
着替えのストックが尽きたので手洗いしてストーブ前で乾かす。
静まりかえった部屋でひとり。これは瞑想に近い効果があるな。

9:00
授乳やうんちの時間は育児手帳ノートに書いている。お義母さんがつけていたノートを見せてもらって自分たちも紙に記録することにした。
この時代にアナログ、Goodです。

10:00
泣いてる子をあやすとき、パートナーに安易に頼らないという自分ルールがある。
授乳以外は同じ立場のはず。小さなプライドがなぜかある。

12:00
オムツの捨て方について注意される。できるだけコンパクトに畳んで捨てて欲しいとのこと。不甲斐ない。

13:00
ベビーモニターのSense Uを子につける。体動が小さくなったり、うつ伏せの姿勢になってしまったときにアラートで教えてくれるもの。
15,000円くらいしたが、これで夜安心して寝れるなら安いか。

16:00
出生届提出のリベンジで、住民票がある市役所まで移動。手続きは驚くほどスムーズで、今後必要な手続きも時系列で丁寧に教えてくれた。
この街で育てていくぞ、という気持ちに。

23:00
ひとりで家に帰宅。撮り溜めた写真を何枚かパートナーに送る。
表情が豊かだねとLINEしながら寝落ち。とにかく眠い。


12/19

14:00
友人から出産祝い届く。たまたま在宅していた日に受け取れて運が良い。開けてみるとかわいい服やタオル。大事に使わせてもらいます。

15:30
家の片付けなどをすまして出発、ふたたび義実家へ。

20:30
パートナーは昨晩あまり寝れなかった様子。今日は頑張りたい。
なかなか寝つかなかったり吐き戻しがあった場合、ワンオペでは辛い。

12/20

0:00
「みてね」のアプリを入れたのだが、親に伝えるタイミングがわからない。素晴らしいアプリとの評判はよく聞くので使ってみたい気持ちはあるのだが。

1:00
昨晩寝れてないパートナーには寝てもらい、ベビーベッドで寝かせつつ横で個人開発。しかしすぐに目を覚ましてそこまで。

3:00
オムツ替えの際にへそ取れる。

5:00
ドーンと音がして目が覚める。自分が押し入れの壁を蹴ってしまったようだった。
モロー反射…?大人にもスワドルが必要。

12:00
オムツ替え。うんちが大量でおしり拭き2枚使う。手につく。

14:00
沐浴。おへそを消毒。
iPhoneのカメラの画質を褒められる。パートナーも良いカメラのスマホを欲しがっている。


12/21

3:50
抱っこであやすときの持ち歌、コブクロの「東京の冬」「blue blue」など、大学時代の曲は根強い。しかし歌い続けるとすぐストックが切れて最後はオリジナル曲を歌っている。

9:00
今夜はめちゃ寝れた。3時間×3セット、ほぼ熟睡。寝れるときに寝たら良いんだけど、なぜか少しの罪悪感がある。

10:00
と思いきや熱を測ると37.5°Cあり焦る。しんどくて泣けなかっただけか?
一瞬焦るも赤ちゃんの体温はあがりやすくこれくらいは普通らしい。服を薄着にして体温低下で安堵。

20:00
子が今日はよく泣く。パートナーがお世話をする横でイヤホンでM-1を観る。
こんなに落ち着かないM-1は初めて。漫才は面白かったが罪悪感あり。


12/22

3:00
オムツ替え時にSense Uが鳴る。オムツから外した時、体動が弱まってると勘違いしてアラートしてしまう。毎回オフればいんだけど面倒でサボっていてアラートが鳴る。暗い中眠気と戦いながらオムツ替えしてる時に鳴ると本当に煩わしい。

21:00
交互に寝るのが合理的だとは思うが難しい。つい一緒に起きてしまったり、報復性夜更かしでパソコンを開いてしまったりする。


12/23

9:00
パートナーと子、家族のバランスを取るのが夫の役割というXのポストを見る。本当にそうなのか?今時点ではまったくそんな感じはしない。俯瞰ではなく、もっと没頭的な関わりな気がする。

11:30
沐浴。午後に二週間健診があり、そこに向けて準備がバタバタと忙しい。少なくとも書類は前日までに書いておくべきだった。仕事ならやるが、家庭でどれくらいこういった事務に本気出したらいいのかわかっていない。

16:00
健診おわり。退院後初の外出というのに3時間半ほど外に出っぱなしだった。疲れたであろう。
体重は順調に増えていてほっとする。病院で他の子が泣くとつられて泣いていて、散歩中の犬もこうなるなと思った。

20:30
健診で疲れたのか爆睡。自分も爆睡。
体重がいい感じに増えてるので、今までは3時間ごとに授乳必須だったのが、夜などは寝てる間は寝かせ続けてよいことに。状況がコロコロ変わっていく。

23:00
パートナーが画質良く写真を撮りたいということで、iPhone 17を購入。出産祝いとする。喜んでくれた。


主演と助演の間を揺れ動く

2025/12/23

子供が産まれると自分は人生の主役じゃなくなる、と昔何かの漫画で読んだ。それ以降の主役は子供で、親はそれを支える脇役になるという。

これまで熱中してきたプログラミングに取り組む時間は減り、時間を見つけてやろうとしたら子が起きて泣き出し、まったく没頭はできてない。ものづくりには余白が必要と何度も書いてきたけど、余白なんてものはなくただ細切れの時間があるだけ。

しかも子のお世話もパートナーの方がうまい。なんというか全身全霊で向き合っている。自分は早く寝てもらってあわよくば個人開発…という気持ちがいつでもある。パートナーには授乳の機会があり、特にこの時期にはそれは最強のコミュニケーションのように思える。

授乳以外の家事を頑張って負担をなるべく50:50に近づける、というのを目標にしている。そうなるといつでも子に注意を払いたい。ますますゾーンは遠のく。仕事の出来にも満足できず、やりたいこともできず、自分を肯定する要素が減っていく。

家族というチームで育てている以上、子についてネガティブなことを言いづらい雰囲気もある。たぶん自分が勝手に思ってるだけだけど。何かを諦めなければいけないのに全部やろうとしてキャパオーバーになる。ゆとりがないときの自分は弱い。

Xの知り合いの方のnoteに「出産で自分の主演が終わったわけじゃない。監督側に回ることもあれば自分が主演の時間もあり、役割が切り替わりながら毎日が過ぎていく」とあった。個人的には黒子に徹するのも好きだ。自分の役割はこれ、と決めれると楽だけど、もう少しグラデーションで考える時期が始まったのかもしれない。


M-1グランプリ2025を観た

2025/12/22

今年も面白かったですね。普段ふざけてばかりの芸人がなぜかM-1の時だけは真剣に描かれる。何かにガチで挑む姿は美しいものです。

個人的に楽しみにしてたのはエバースと真空ジェシカ。この二組はM-1というか、いま芸人の中で一番好きなコンビかもしれない。エバースは今年NGKの単独に運良く参戦でき、優勝できそうなネタがすでに3本くらいあるなと驚かされました(決勝でやらなかったけど)。

真空ジェシカは去年のツアーに参加。それが真空、ママタルト、カナメストーンの3組のツアーライブで、なんと3組とも決勝に進むこととなりました。敗者復活も見てたけど最終候補のなかではカナメストーンだったかな。その前に落ちたなかだとゼロカランが好きでした。

たくろうは大阪の寄席で初めて知り、そのあといつ見てもネタが面白くてよくウケていました。赤木さんが無茶振りに付き合わされる構図で、オドオドひながら放つフレーズがすべて面白く、他にはないオリジナリティになっています。

たくろうもエバースも単純なボケとツッコミという構図じゃなく、二人の会話が面白いというスタイル。赤木さんと町田さんが本当に言いそうなことを言ってるので見てるほうも引き込まれる。技術が高まり続けた結果、最近はその人っぽさのある説得力のある漫才が受け入れられやすくなってるのかもしれません。

今年も面白かった!