焦らず急ごう
最近はずっと7時前に起きていたが、疲れが溜まってる感じがしたので今日は11時までベッドでゴロゴロ。ここ数年追っていた漫画「アオアシ」の過去巻を読む。本格サッカー漫画だがその枠にとどまらず大人の心にグサグサと刺さるものがある。今日が最終巻の発売日。この後服を着替えて本屋に向かう予定。
プログラミングがAIに置き換わるなかで人間は何をすべきなのか?いろいろ考えた結果、ポイントとなるのは「意思決定」と「心地よさの調整」なんじゃないかと思ってきている。AIは選択肢を出せるが選ぶのが人間なのは変わらない。スタートアップを起業する人は何かしらの課題感や個人的な熱量を持っている場合が多い。その熱をどの方向に出すかはその人にしか決められない。
心地よさはサービスを触って楽しかったり、気持ちよかったりする体験のこと。例えばNintendo Switchのゲームはどれもインタラクションがとてもよく設計されている。ボタンがポヨンと膨らんだり、文字がスーッと表示されたりして空間が楽しい。AIで基本的なものを作るのが簡単になった。その上に乗っかる「人間にとっての心地よさ」が今後大事になってくるはず。
そんなわけでアニメーションの勉強をはじめた。まずはシンプルなところからと思い、Motionというアニメーションライブラリの使い方を学んで試したりしている。表現力豊かでいろんなアニメーションが用意されてるが一部のソースコードはロックされていて、それを見るには有料プランを購入しないといけない。この有料プランが買い切りで3万円するのだが、なんとこれを買ってしまった。数日経つがいまだこの判断が合ってたのか分からない。お金に超シビアな方ではないが3万円あればちょっとした旅行に行ける。まぁでも勉強代としては妥当だし、良いサンプルがあるとそれでAIに指示とかもしやすいし・・と自分をひたすら納得させている。そういえば大学時代に買ったコートが3万円くらいだった。それと同じ金額だから何なのかは分からない。
いろいろやりたいことが溢れている。アニメーションの勉強がてらサイトを作りたいし、AIでモバイルアプリを作るのもやってみたいし、AIラジオのサービスに自分の声で読み上げる機能をつけてみたい(クローンボイスという)。最近メインで作っているタスク管理サービスの改善もいろいろ試したいことがある。こうやってやりたいことが膨らんでくると、ある日突然スイッチが切れて全部やりたくなってしまうのが今までのよくあるパターン。そうなると麻雀とかスプラトゥーンとか趣味の時間がはじまって数ヶ月経つとまた戻ってくる。それも悪くはないが今回はゆっくり行きたい。ひとつずつ、1週間とか2週間をかけてゆっくり取り組む。長い人生それでも十分時間はある。そういえばSKY-HIも「焦らず急ごう」と言っていたな。自分のアクセルとブレーキのバランスを確かめつつ、いまからアオアシを買いに行ってきます。楽しみ!
オフの日
今日は朝起きるとなんだか体調がよくなく、朝食にのトーストとヨーグルトをゆっくり食べる。体が重いので食べ終わった後ソファで2時間くらいゴロゴロし、ようやく落ち着いてきたところで発表練習。発表スライドは事前に作っていたが話してみると改善点が見つかる。これを繰り返して発表の練度を上げていくが、キリがないのでどこまで突き詰めるかは難しい。新卒や2年目のときは意気込みがすごかったので毎回ほぼ徹夜していた。今は良い感じに力が抜けるようになった。
発表はとても楽しくできた。オンラインで100名くらいの方が聞いてくれた模様。本当はオフラインの場で聞いてくれてる人の反応とかを見たいけど、家にいながら発表できるメリットの方が大きい。ほとんどの勉強会は関東開催なので関西に住む自分はリモートのおかげで機会をもらえている。リモート発表は謎の緊張感んがあるが最近は少し慣れてきた。コツは自分のテンションのまま走り抜けることで、スライドもそれを意識して作っている。
イベント後にお昼を食べ、家を出て近くのカフェへ。最近ずっとパソコンをしていたので今日の午後はノーパソコンタイムにしようと決めていた。本2冊とノートとペンを鞄に詰めていき、ゆっくりと本を読んだ。夕方以降も予定がないので調子に乗ってカフェオレを頼む。カフェインに激弱なのでいつもはカフェインレスのものを頼むけど今日は開放感に満ちていたので好きに頼んでみた。コーヒーゼリーもつけた。案の定2時間くらいしたら体調が乱れてきたので帰宅。久しぶりにゆっくり本を読めて良い時間を過ごせた。
家に帰ってきて自炊。昨日テレビで見た町中華特集の影響で中華をつくる。回鍋肉と天津飯。クラシルが便利すぎて最近料理に自信がついてきた。決して料理上手とはいえないけど自分で美味しいと思えるものが作れるようになり、それは自分にとって幸せなことだ。フリーランスになってからは木曜と金曜は自由に使える日になった。個人開発のため日と決めてはいるけど人生はマラソン。今日みたいに息抜きの日は定期的に作っていきたい。
『「みんなの学校」が教えてくれたこと』を読んだ
『「みんなの学校」が教えてくれたこと』を読んだ。この小学校は大阪に実際にある。そこでは障害のある子もない子も同じ教室で学び、他の小学校で厄介者扱いされていた子も毎日学校に通う。ノンフィクション映画としてもヒットしたらしい。この本はその小学校の初代校長によるもので、大人にとっても大事なことがたくさん書かれていた。
例えば新しい子が転校してくるとき。引き継ぎ情報のようなものは来るがそれを鵜呑みにはしない。それはあくまで前の学校の見立てだとし、先入観なくその子供を自分たちでよく見る。何か問題があったらそれにどう対応すべきか教員みんなで話し合う。大空小学校にはルールはなく、校則は「自分がされていやなことは人にしない」という一つだけ。なので「ルールだから」という呪文は使えず、大人も子供も自分たちで考えて作っていかないといけない。
子供がこの唯一の校則を破ったとき、校長室に来てやりなおしの時間を持つ。やりなおしとは校長先生と話して自分なりにその出来事を理解すること。例えばケンカをして相手を叩いてしまったとする。そうしたら「なんで叩いたの?」「どういう気持ちになった?」「なんで怒ってるの?」などと聞いて自分の感情を振り返る対話が始まる。大事なのは先生側が最後に「よくわかったね。次からはもうしないように」などと言わないこと。この一言があると主従関係が見えてしまう。子供がただ学び、大人はその補助をするくらいでちょうどいい。
学校の授業中は静かに話を聞くのが良い行動とされているが、大空小学校では突然大きな声を出したり学校を脱走したりする子がいる。その子たちは周りの子がそれに過剰に反応するとますます落ち着かない気分になってしまう。大空小ではそんなことがあっても子供達は勉強を続ける。それは例外を無視しているのではなく、「いろんな人がいる」を地でいっているから。大人がいる場なら大変なことにはならないし、大人がいなかったら自分たちで出来ることをしつつ先生を呼びにいく。それは信頼関係ゆえのものだが、これは子供の声を全身全霊で聴いてきた時間によって成り立っている。
後半は著者の方がこういう学校を作りたいと思うようになるまでの経緯が書かれている。教育実習で会った、先生がいなくても自律的に動ける子供たち。実習最後の日のお別れ会を子供たちだけで企画してくれたらしい。水泳の成果をあげようと運動ができる子ばかりをトレーニングしていたら、「底をあげないと後につながらない」と言われたとき。できない人を育てることが結果としてピラミッドの頂を伸ばすことに繋がる。いろんな経験が大空小学校につながっている。
最近は仕事でも「俺についてこい」タイプではなく、よく話を聞くタイプのリーダーシップが求められている。自律的に動けるチームは強い。そのためには一人一人を信じ、話を前傾姿勢で聴く態度がまず必要だ。そして正解を決めつけないこと。正解があるような雰囲気では「正解じゃない」とされる側はどんどん発言しにくくなってしまう。突飛な発言や行動があっても否定しない。そういう雰囲気が大人の社会にもあればもっと生きやすくなる。
iPhoneのない生活
昨日の夜、飲み会の予定があったので家を出たら駅に向かう途中で「SIMがありません」とスマホに表示されるようになった。見てみるとモバイルデータ通信ができずインターネットに繋げない。アンテナのマークも0本になっており本体を再起動しても直らない。しかし家に引き返しては時間に間に合わないのでそのまま向かう。駅で拾えたWi-FiやGoogle Mapsで調べたときの記憶を頼りになんとか現地に着いたが、スマホに頼れない時間はとても心細かった。
飲み会が終わった帰り道はなぜか復活していたので油断していたが、今日見てみるとまた「SIMがありません」。調べてみるとSIMの接触が悪い場合があるとのことだったので、スマホの横にあるSIMトレーを開封して汚れを取ったりしたがダメ。今日は仕事後にカフェに行っていたが、スマホがないと連絡が取れず音楽が聴けず、パソコンをテザリング(携帯のネットワークでパソコンをネットに繋ぐこと)もできずで非常に不便。失って分かるものがある、というのを実感した。
しかしiPhoneが使えないのは良い面もあり、暇つぶしにネットサーフィンしたりXを見たりができない。そうなるとノートとペンで時間を潰したり、本を読んだりしか基本やれることがない。緊急時の連絡ができないのはリスクだが、そのレアケースを除けば実は今の状態の方が幸福度は高いのかもしれない。最近はiPhoneを寝室に持ち込まないようにしたり、iPhoneの拡張機能を使ってスマホではXを開けないようにとデジタルデバイスから遠ざかる工夫をしている。その行き着く先にはiPhoneを持たない生活もある気もしているが、ふとした時に写真を撮ったり、エンジニアなので自分の作ったアプリの動作確認をしたりと絶対に必要な場面もあって難しい。しかし今回のことで改めて「つながらない権利」を考えることになった。飛行機の中の過ごし方のように、制約があるからこそその時間を楽しめる。
調べてみると、SIMの再発行はキャリアのサイトから簡単にできるらしい。今は物理SIMを使っているがこれを機にeSIMに変えてみようとしている。家に届くのを待つ必要がなく、手続きは1時間くらいで完結するようでうれしい。便利さを享受したいのか抗いたいのか、気持ちがいまいち定まらない。
プロダクトマネージャーの飲み会に行ってきた
プロダクトマネージャーの飲み会に行ってきた。関西に住む6人で仕事終わりに。Web業界の会社は東京に集中しているので関西の会は珍しい。自分は厳密には元・プロダクトマネージャーだが、以前からのよしみで参加させてもらった。
話のテーマは仕事の話半分、プライベートの話半分という感じ。おいしいご飯とお酒を飲みながらワイワイ話した。仕事の話もプロダクトの話も好きだが、そもそもこうして楽しく何人かで喋る場が好きだったりもする。社会人になりたての頃は先輩ばかりでうまく話せず苦手意識があったが、最近は年上でも年下でも関係なくフラットに喋れるようになってきた。冗談を言ってみんなで笑ったりするのが自分が元々好きなこと。リモートワークやコロナで遠ざかってしまっていたが。
仕事の話でも、これは現役の頃に聞きたかった!という内容がたくさんあった。自分が当時悩んでいたことの答えがふとした時に手元に転がる。「3年前に聞きたかったです」と言ったら「3年前は僕も知らなかった」と返される。自分より知識がある人を目の前にするとあらかじめそうであったような気がするが、時間の流れはみんな一緒。自分が学ぶのと同じようにみんなも現場で学んでいる。
AIの話がそこまで出ないのも自分的には楽しかった。AIで仕事が奪われるとか、キャッチーな話はいくらでもあるがそれは不確実性の高い未来で本当のところは誰にもわからない。そんな話よりもイマの話をしたい。仕事の何が大変とか、何を大事にしてるとか、家族とはどう付き合ってるかとか、何をしてる時が楽しいかとか。リモートワークをしてるとこういう話をする時はほとんどない。効率的に働くこととは関係なく、ただ自分や相手のことを話す時間が私たちには必要に感じている。