Duolingoを始めて100日経った

2025/01/20

外国語学習アプリ「Duolingo」を始めて100日が経った。1日15分を目安にしているが忙しい日は1レッスンだけして終える場合もある。そんな感じで気持ちは緩くなっているが、なんとなくで続くくらいには習慣化したということで肯定的に捉えたい。

チャプターは進んでいるが難易度が特段あがっているようには感じない。それよりは色んなシーンでの英会話を練習している。飛行機、レストラン、自己紹介、家庭の会話。各シーンでよく使う単語や熟語を反復して学習する。日常で使う単語は中学まででだいたい学び終えると聞いたことがある。会話で難しいのはそれを組み立てたり、瞬間的に反応したりすることなので反復練習は効果的に思える。単語では「dinosaur(恐竜)」や「mess(散らかっている)」ようなシンプルなものがなぜか覚えられなかったりする。苦手克服のセッションがあり定期的に間違えた問題を復習させてくれるのもありがたい

サービス設計としても学ぶところがある。一度Duolingoをするのを忘れた日があり、連続学習記録がストップしてしまった。翌日それに気づき焦ってアプリを開くとアイテムが紹介され、それを使うと連続記録を継続することができた。この仕様は作り手としても議論がありそうだ。アイテムで誤魔化すのではなく本当の連続記録を表示するべきという意見も正しいように思える。ただDuolingoの目的はユーザーが外国語を使えるようになることで、そのために毎日アプリを開いてもらうことが最重要。そう考えると多少はアイテムで濁しても継続してもらうことを優先した方が良い。運営側の目指すところが明確な気がして、この設計はDuolingoへの信頼感醸成につながった。実際もしアイテムの仕組みがなくて連続記録が途切れてしまったら毎日英語を学習するモチベーションは下がっていたと思う。

AIを使った新興の英会話サービスが生まれてきている中で、DuolingoもAIと英会話を練習する機能を提供してきている。そもそもAIが進化したら英語を学ぶ必要がなくなるという説もあるが、趣味として英語学習は続けていきたい。


No No Girls ファイナルを観た

2025/01/19

毎週楽しみにしていたオーディション番組「No No Girls」の最終審査を収めた回が公開され、デビューするメンバーが決定した。結果には驚いた部分もあったがちゃんみなの選択なら文句はなく、世の中的にも暖かいコメントが多いように見受けられる。番組を通して審査結果は個性の否定ではなくグループの方向性とのマッチングであることが伝え続けられた。そして毎回熱量をもって具体的な言葉でフィードバックしてきたちゃんみなには多くの視聴者がリスペクトを抱いており、最終結果を受け入れやすい雰囲気が情勢されていた。

審査コメントではメンバーとちゃんみなが本気で話し合ってきた時間を想起させた。自分の成長を求めて本気でアドバイスを求め、時には涙しながら努力する。これがプロの姿。新入社員の頃に冗談交じりでプログラマーには「プロ」の文字が入っているからと言ってストイックさを求めていた。今もあの頃のように成長に貪欲に、本気で時間を過ごせているかは考えたい。

No No Girlsはちゃんみなに限らず番組全体としてもとても良くできており、盛り上げるために恣意的に編集する「悪編」がなかった。メンバーのぶつかりや葛藤はもちろんあるが、それは番組が演出したものではなく、参加者が本気で挑戦する過程で内面から滲み出たものが表出していたように感じられた。本物は飾りがなくてもエンターテイメントとして成立する。

昨年話題になったドラマ「海に眠るダイヤモンド」もエンタメとしての上品さを感じた。日曜劇場の枠は半沢直樹に代表されるような急展開、裏切り、勧善懲悪など分かりやすい見せ場を並べたような作品が最近は多かったように思える。海に眠るダイヤモンドは視聴者を惹きつけるための要素はあるが、それに大きく依存したり謎の大きさを作品の魅力にしていない。ある人物とその周辺で起きた物語を丁寧に描写している感じ。事実は小説より奇なりではないが、裏切りや成敗がなくても懸命に生きた人の人生は物語として面白い。


人の話を聞く姿勢

2025/01/18

相手の話の先を先回りして読むクセがある。言いたいことはこういうことかな、と予想しながら聞く。仕事のときは話が早いので良いかもしれないが雑談においてはあまりフィットしない。目的なくただ話をしたいとき、先回りすると逆に話の幅を狭めてしまう。「それってこういうことですよね?」と勝手に要約するのではなく、相手の意見や感想を待ってただ聞き手でいたい。

話を広げる方向も重要。たとえば「最近〇〇という本を読んでいる」という話が出たのに対し、「それ流行ってるよね」と応えてしまうと話題は世間の評判や業界のトレンドに展開される。そうではなく「面白かった?」とか「どういう人にオススメ?」と聞く。相手のことを知りたいのが目的なので、世間一般の評価ではなくその人が何が好きで何でテンションがあがるのかを知りたい。

ユーザーインタビューの作法で「相手になりきれるように聞く」というのがある。たとえばアフリカの街で井戸水を汲む仕事は最初は想像できない。頻度、使う道具、一番大変な作業は何かなどを聞いて解像度をあげ、自身で追体験できるようになるのが良いインタビュー。入り組んだ抽象的な質問は必要ない。当事者であれば絶対答えられる単純な質問を何往復もして理解を深めていく。インタビューに限らず、相手のことを知りたくて聞き手をやるときは意識したい。


理想の日記ブログを追い求めたらしずかなインターネットに行き着いた

2025/01/17

しずかなインターネット」というWebサービスがある。日記やエッセイを書く場所だが、その特徴は静かなこと。文章を書くエディタでは太字の装飾は使えず、SNSで見てもらうためのサムネ画像も設定できない。noteやはてなブログでは多くの人に読まれ、いいねをもらい、バズることが良いという雰囲気がある。しずかなインターネットはただ文章を書くだけの場所。

Feedback Loop(このブログの名前です)は自分で作ったWebサイトだが、ゴテゴテしていないシンプルなデザインにしたかった。同僚の方の日記がシンプルでとても読みやすく、まさに求めていたのはコレだと思いほぼ同じ構成にさせていただいた。太字とか下線とはいらないし、カテゴリ分けとかサイドバーにメニューを出したりとかもいらない。ただ文章を垂れ流すイメージで、文章だけだと読みづらいかと思い写真を一枚だけ添える形式にしている。

名もない個人のブログなので特段読まれることもない。ただ読んだ本や最近の体験などを知人の暇つぶし的に読んでもらえると嬉しいので世の中に公開はしている。毎日書いてもらえることを知ってもらう方法として書いたらXに投稿されるようにしているが、これだと毎日日記の投稿が流れてしまいやや過剰気味。興味を持ってくれた人にだけ更新していることがゆるく伝わる形にしたい、と思っていた。

しずかなインターネットには「ひかえめなニュースレター」という機能があり、気になる人を「購読」できる(フォローじゃないのがポイント)。週に一回のペースで、購読している誰かが更新していればメールにまとめられて届く。全員に読んでほしいわけじゃない、とはいえ誰にも読まれないのも少し違う感覚へのアンサーとしてピッタリの機能だ。ニュースレターは自分で実装しようと思うと少し手間がかかる。Webサービスは人気が出ると機能追加が活発になって初期のシンプルさを失うのが常だが、積極的な機能追加はしないと明言されている点もうれしい。自分で作ったこのブログも気に入っているので移行はしないと思うが、優良な選択肢があるのはありがたい。

ブログでいうと、多分いまで140日くらい毎日書けている。その日の思いつきで書いているので自分でも何を書いたか分からなくなってきた。自分用に検索機能をつけたいと思っているが、それもドーンと出すのではなく控えめに表示したい。ほぼ自分しか使わない機能なので、主張しすぎない身の丈にあった場所にこっそり配置したい。


マナーは注意されにくい

2025/01/16

前職にいた頃、兼務として少しだけ人事で働いていた。採用系の業務に関わっていたが、ある日新卒研修で何を伝えるかが議題になり、みんなで意見を出し合ったことがある。「マナーは注意されにくい」はその時に出た意見のひとつ。スキルへのフィードバックはあってもマナーについては早い段階で言われなくなる。マナーはその人の性格的な部分と近く、一歩間違えると人格否定になってしまう。相手を大切に思うほど注意しづらくなる。

この話は「なので、早い段階で正しいマナーを身につけましょう」に繋がる。実際に自分が新卒入社したときはビジネスマナー研修というのが数週間あって、そこで席の上座・下座や名刺交換の作法などを学んだ。こういった知識は慣習としてそうなっているが本質的な意味があるわけではない(暴漢が来たときに一番襲われにくい席、などの由来だが現代ではほぼ無視できる)。自分でいくら考えても辿り着けないので知識として覚えるしかない。いい機会をもらったような、慣習の世界に閉じ込められてしまったような。型を知らないと型破りにはなれないという話もあるので、知識として入れておく分には良いかもしれない。

社会人になって10年以上が過ぎると、マナー以外もフィードバックの機会は減っていく。Web業界では10年働くと中堅、そうなると細かいフィードバックはほとんどされなくなる。その代わりにされるのは「判断」で、与えられた仕事に応えられなければ次からは難易度が一段階低い仕事が渡される。20代の頃と比べて成長にかける期待が減っているとも言える。凝り固まった価値観は変えづらい。仕事を振る立場から考えてみると、積み上げてきたその人なりのやり方があるだろうし、こちらの意見の押し付けはその人の良さを消してしまうリスクがある。いろいろ考慮すると目的だけ渡して方法は任せようという結論になり、あまり細かく口出しなくなる。

総合的なフィードバックは難しいが、粒度を小さくすればフィードバックしやすくなる。たとえば「⚪︎⚪︎ができるようになりたい」と目標を立ててそれをチームに共有する。自分に足りない部分、学んでいく手段を教えてもらいやすくなる。目標が明確なのでアドバイスする側も見当違いのコメントをせずにすむ。「リーダーになる」という目標だと少し難しい。役職はポジションの数が限られているので他者の影響が大きくなる。リーダー相当の振る舞いをしていればその内出世するだろうが、短期的に必ずなれる保証はない。少しでも早めたいなら他の現職リーダーよりも圧倒的にリーダーらしく動くこと。周りのリーダーと同じくらいではダメで上回る。周囲がフルマークで賛同するような状況になれば外圧が働く。

指摘したら怒り出す人にフィードバックしたい人はいない。寛容な受け入れ姿勢があり、いろんなことを吸収して学んでいる人にはフィードバックは集まりやすい。フィードバックは取り入れるかどうか選んでよい。意見をくれる人はすべて各人の立場から見えることを言っている。自分の性質にあうものを選んで取り入れるのは悪いことではない(何が合うかわからない段階ではすべて試してみたらよい)。